渋沢栄一の痕跡 -7月11日-

文字数 625文字

 NHK大河ドラマ「青天を衝け」。
 ごめんなさい、吉沢君目当てで最初チラッっと見ただけで、ちゃんと見ていないです……
 それでも、渋沢栄一についてちょっとした感動があったので呟いておきます。

 渋沢栄一は、会津にとって恩のある偉人です。
 というのは、岩越鉄道(現在のJR磐越西線)の敷設に大きく関わった方だからです。
 岩越鉄道は、郡山(福島県)から新津(新潟県)を結ぶ私設鉄道として計画されたものです。
 当時の福島県知事が、鉄道開通のために渋沢栄一に相談した所、渋沢栄一は自らも出資すると同時に株主を募り、岩越鉄道株式会社を設立、取締役として経営に関わったそうです。

 私が今回興奮したのは、大正時代の地元紙の記事でした。
 それには、上記のご縁もあり、渋沢栄一が会津にやってきて、小学校や高校で講演をしたとのことが記されていました。
 講演では、戊辰の頃にも触れており、幾人かの会津藩士を親友という言葉とともに挙げていました。
 一人は、パリ万国博覧会に使節団として派遣される徳川昭武の随員として、共にヨーロッパ歴訪した横山主税(彼らが帰国した頃には情勢が激変しており、主税はその後戦で22歳の命を散らします。)
 ほかにも、拙作の登場人物のモデルにさせて頂いた方の名もあり、目にした瞬間なぜか涙が込み上げました。
 新聞記事ってのが妙にリアルで、彼らが生きた時代をゾクっとする程感じて、温かい言葉がとても心に響いたのです。

 大河…… ちゃんと見なきゃいかんかな。
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登場人物紹介

あづき


歴史とロマンスと甘味を好む小さな生き物です。

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