Fiori(10)
文字数 503文字
「私、こんな素敵なレストランは初めて。すごく幸せ。連れて来てくれてありがとう。」
本心だった。最高に幸せだった。天気は快晴。素晴らしい景色。美味しい料理。そして締めはイケメン。
舞い上がってもおかしくない。最近、こんな素敵なデートなんて縁がなかった。最近どころかこんな素晴らしいデートは初めて。
ニコニコしながらまた料理を食べはじめた。幸せだ。
成沢も微かに笑顔を浮かべながらフォークをその器用そうな指先で優雅に動かして口に運んだ。
「わぁ。」
運ばれてきたデザートの皿を見て指をお祈りの形に組んで口をぽかんと開けた。
薄ピンク色のハート型のババロアの周りをキラキラとしたジュレが縁取っている。
「食べちゃうのもったいないね。」
私はひゅうっと息を吸い込んだ。
「でも食べるだろ?」
「もちろん。」
端の方をそっとスプーンですくって口に入れた。
「美味しい・・・」
それしか言えなかった。本当に美味しいものを食べた時には素直に美味しいとしか言えない。
口どけは滑らかで、ヨーグルトと柑橘類とリキュールの風味がなんともいい調和で濃厚かつ爽やかだ。
少し酸味のあるジュレにパッションフルーツのソースが味に華を添えている。
本心だった。最高に幸せだった。天気は快晴。素晴らしい景色。美味しい料理。そして締めはイケメン。
舞い上がってもおかしくない。最近、こんな素敵なデートなんて縁がなかった。最近どころかこんな素晴らしいデートは初めて。
ニコニコしながらまた料理を食べはじめた。幸せだ。
成沢も微かに笑顔を浮かべながらフォークをその器用そうな指先で優雅に動かして口に運んだ。
「わぁ。」
運ばれてきたデザートの皿を見て指をお祈りの形に組んで口をぽかんと開けた。
薄ピンク色のハート型のババロアの周りをキラキラとしたジュレが縁取っている。
「食べちゃうのもったいないね。」
私はひゅうっと息を吸い込んだ。
「でも食べるだろ?」
「もちろん。」
端の方をそっとスプーンですくって口に入れた。
「美味しい・・・」
それしか言えなかった。本当に美味しいものを食べた時には素直に美味しいとしか言えない。
口どけは滑らかで、ヨーグルトと柑橘類とリキュールの風味がなんともいい調和で濃厚かつ爽やかだ。
少し酸味のあるジュレにパッションフルーツのソースが味に華を添えている。