二次会(15)
文字数 405文字
「あいつは関係ないっていつも言うけど、私と勇輝の間にはいつもあの人がいる気がする。」
「考え過ぎだよ。」
「そんなことないよ。あの人が私になんて言ってると思う?私は勇輝とは釣り合わない。勇輝は自分じゃないとダメなんだから返してって」
「あいつの言うことなんて本気にするなよ。」
「あの人が言ったことだけじゃない。勇輝は揺れてたじゃない!」
勇輝は黙ってしまった。否定すらしなかった。否定くらいしてほしかった。
「そんなことないとも言わないんだね。やっぱりまだ引きずってるんじゃないの?」
「そうじゃない。」
「そんな状態でほとんど毎日顔合わせてるからふらつくんじゃないの?だからあの人だって勇輝に泣きついたり出来るんだよ。勇輝がそんな感じだから。」
「違う。」
「まだあの人に気持ちがあるんじゃないの?まだ好きなんじゃないの?」
「違う。もう、もう終わったんだ。」
勇輝の言葉はまるで自分に言い聞かせているみたいに私には聞こえた。
「考え過ぎだよ。」
「そんなことないよ。あの人が私になんて言ってると思う?私は勇輝とは釣り合わない。勇輝は自分じゃないとダメなんだから返してって」
「あいつの言うことなんて本気にするなよ。」
「あの人が言ったことだけじゃない。勇輝は揺れてたじゃない!」
勇輝は黙ってしまった。否定すらしなかった。否定くらいしてほしかった。
「そんなことないとも言わないんだね。やっぱりまだ引きずってるんじゃないの?」
「そうじゃない。」
「そんな状態でほとんど毎日顔合わせてるからふらつくんじゃないの?だからあの人だって勇輝に泣きついたり出来るんだよ。勇輝がそんな感じだから。」
「違う。」
「まだあの人に気持ちがあるんじゃないの?まだ好きなんじゃないの?」
「違う。もう、もう終わったんだ。」
勇輝の言葉はまるで自分に言い聞かせているみたいに私には聞こえた。