2巻配信開始記念ss ◯◯しないと出られない部屋（実治&小晴ver）
文字数 1,387文字
ほっ、ほんとに何これ？！ 何の冗談？！
ちょっと実ちゃん！！
何で俺を疑うんだよ？！ 俺だって知らねーよ！
俺はなあ、なかなか来ないお前にイライラしながらカフェでコーヒー飲んでて、そしたら眠くなって……で、気がついたらここにいたんだよ。
ぼ、僕も実ちゃんと待ち合わせたカフェに行く途中で電車に乗ってて……あれ、全然記憶がない。
どうせ寝ちまったんだろ。
そりゃ誰かに攫われても仕方ねーな、お前、１回寝ると全然起きねえし。
ハイハイ。
コーヒー飲んでて眠くなるって、よくよく考えたらおかしいな。あれ、何か入ってたんだな。ほんと急に眠くなったし。
それよりさ、どうするよ、ヤらなきゃ出られないってよ。
むっ、無理に決まってるでしょ？！ デートやキスだってあんなに苦労したのに！
い、いやいや、実ちゃん、よく考えて。
したら出られる保証なんてないじゃん。それにさ、しないと出られないって言うけど、こんな密室でしてるなんてどうやって判断するの？ 監視カメラとかで見られてて、その、ちゃんとしてるのを確認してるとかなら話は別かもしれないけど、それっぽいのもないし。
い、いやいやいや？！ 僕、その痛いの望んでないからね？！
っていうかやっぱり僕が痛みを負う方なんだ？！
ま、そればっかりは宿命みたいなもんだ、諦めな、っと。
（小晴をベッドに放る）
お、結構フカフカだな。
部屋は殺風景なのに、ベッドは上物って、いかにもやって下さいって言ってる感じがするな。よいしょっと。
か、感心してる場合じゃないよお！
今度こそ、む〜〜り〜〜！（ジタバタ）
はいはい、分かった分かった。
（掛け布団をばさ〜とかける）
？？？（脱ぐ？ 何もしてないけど？？）
っ……ん。
（フリって、Hするフリをしろってこと……？ それで本当に出られるのかなあ？）
上手いじゃん、その調子。
……よし、慣らすぞ。
あ、意外と柔らかいな。そんなに慣らさなくても大丈夫そう。
じゃ、いれるから、力抜いて。
（覆い被さって顔を近づけられてる以外は指１本触られてないのに、何かすごく変な気分になってくる……）
んんっ。
（……くそ、小晴が変な顔してるせいでマジでムラムラしそうになる）
ん、痛くないか？
ん、んん……っ。
（痛くはないけど、変な気分だよぉ……）
よっしゃあ！ 出てやんぞー！
（布団を蹴飛ばしてベッドから飛び出す）
