第31話 長い夜に

文字数 1,390文字

 歳をとると連続して眠れなくなる。
 1度めの目覚めは決まって24時前。23時30分とか。
 夫はアルバイトを始めたので、明け方4時半に出て行く。だから夜7時には布団の中。

 はい、おやすみなさい。

 私はそれからがひとりの時間。至福のとき。読んだり書いたり、iPadでドラマを観たり。
 そのあと入浴し……布団に入っても携帯を見る。

 夜は長い。

 やはり目覚めた。23時30分過ぎ。
 もう、眠ろうとあがくのはやめた。
 仕事の日でも、たった2時間だし、昼間寝ればいいのだ。

 携帯を見る。
 よくないことだとはわかっているが。
 なにがよくないのかは、よくわからないので……

 人は日光を浴びると覚醒し、夜になると眠くなる、という睡眠のリズムがある。
 これには、体温や脈拍数、血圧などを低下させ、人を休眠や睡眠に誘うメラトニンというホルモンが関係している。
 メラトニンは、強い光を浴びると分泌量が減り、反対に暗い所にいると分泌量が増えるため、人は夜になると眠くなる。

 スマホ、パソコン、タブレットなどから発せられる光によって、脳が「昼間だ」と錯覚し、メラトニンの分泌量が抑制される。
 すると、脳が覚醒し、眠りが浅いなどの睡眠障害を引き起こしやすくなる。

 ここを書いているのは2度めの目覚め。1時半。

 なるほど、携帯を手の届かないところに置いて寝てみようか。
 できるか? そんなこと?

 3度めの目覚めは3時半前、前日のアクセス数が出る。
 だから、目覚めるんだろうな。

 半年以上投稿しなかった。
 半年も更新しなければランキングはずうっと下に。もう開けられることはないだろうから、pv数は減っていくと思った。ゼロになるまでどのくらいかかるのだろうか? と。
 ところが、不思議に劇的に落ちはしなかった。時折信じられないくらい読まれていることがある。95パーセントが、エッセイだが。
 音楽のチャットノベルと『材料集め』と『迎えに来て』
 新しい読者は増えようがないと思うが。

 時折いつもの3倍くらいのpv数があり、何か操作しているのかと疑ってしまう。でも、小説のpv数は相変わらずなので本当の数字なのかな? ありがとうございます。
 
 そして、ウトウト。最後の眠りに夢をみる。
 決まって、学校に遅刻する夢。
 もう、電車で行ったら間に合わない。
 タクシー呼んで……(すでにいない母に言っているのか?)
 教室がわからない。何組だっけ? 

 学生時代は、はるか昔なのに。

 夫が起きる時間、寝過ごさないで、なんて思っているからかしら?

 夫は出勤の1時間も前に起きて、自分でオートミールをインスタントスープに入れて食べていく。これが体に合うのだそうだ。
 私は起きない。寝てるふり。

 そして、9時過ぎには帰ってくる。
 おなか空かせて。
 そしてビール。
 至福のひとときだそうだ。
 夫は言う。

 心臓の数値が悪かろうと、酒を飲まずに長生きしたってつまらない。

 だから、退職してから休肝日はない。
 いいのか? それで?
 ぽっくり逝けばいいが、施設に入る金はなし。
 私に面倒見させるつもりか?
 だったら痩せてほしい。

 だったら……痩せたのです。
 心臓の数値が悪くて、かかりつけから紹介された病院で処方された薬が……なんと、ダイエット薬だそうで。
 こっそり盗んで飲もうと思うが、やはり怖い。調べたらネットで販売しています。
 大丈夫なのか?
 
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