第35話 Sympathy

文字数 1,249文字

シンパシー【sympathy】
同情。共感。共鳴。
(『広辞苑 第七版』岩波書店)
 ちなみに「sympathy」はギリシャ語の「syn(=一緒)」と「pathos(=苦しむ)」を組み合わせた言葉に由来しています。
「シンパシーを感じる」は、相手に同情したり共感したりした気持ちを伝えたい時に使われることが多く、ポジティブな気持ちにもネガティブな気持ちにも使えます。

✳︎

『哀れみの涙 Sympathy』は二十歳の頃、渋谷陽一さんのラジオのロック番組から流れてきた。
 出だしで惹きつけられた。
 その頃は1位ディープ・パープル、2位レッド・ツェッペリン、3位クイーン。その入れ替わり。
 ユーライア・ヒープなんて知らなかった。今でもこの曲以外はあまり知らないが。

 すぐにアルバムを買いに行った。聴いたのは
 ユーライア・ヒープ 『ファイアーフライ』 (LP, Warner P-10312B, Japan) 1977/03/2
 3. 哀れみの涙 Sympathy (Hensley) 4:48

「サウンド、そしてヴォーカルのメロディ・ラインがとても綺麗な曲。Mick Box と Ken Hensley のツイン・ギターの美しいハーモニー、John Lawton の究極の凄みを聴かせるヴォーカル...ハード・ロックの美しい部分を全て凝縮したかのような超名曲」

「数あるURIAH HEEPの名曲の中でも最も愛して止まない永遠の名曲。イントロ聴いただけで条件反射的に涙腺が緩み、楽曲クライマックス部分におけるジョン・ロートンのコブシが回りまくる入魂のシャウトには、聴く度に悶絶を誘われ、毎回滂沱の如く涙を流しております。
(この曲を聴け 火薬バカ一代さんより)」

 年月が経ち、レコードプレイヤーがなくなり、手持ちのレコードも処分した。
 40年以上が経ち、YouTubeを検索するようになって思い出した。
 
 ああ、再びの『Sympathy』
 消えてた花火に火がついた。さらに熱を込めて。
 皆に聴かせたい。
 夫にはただの騒音だから。

https://youtu.be/tZ-0PwWhGMs

https://youtu.be/MhI583sANAk


「元ユーライア・ヒープのヴォーカリスト、ジョン・ロートンが74歳で逝去。
 2021年6月29日、ジョン・ロートンが突然、全く予期せぬかたちで亡くなったという非常に悲しいニュースを、深い遺憾の意をもってお伝えします。
 報じられている内容とは裏腹に、病気ではなかったため、彼の死は理解しがたいものとなっています。彼は妻に見守られながら安らかに逝きました。
 彼の死は大変惜しまれることでしょう。ジョンの人生を祝福するための葬儀は、本人の希望通り、家族と親しい友人のみで執り行われます」
https://www.udiscovermusic.jp/news/john-lawton-uriah-heep-dead-74?amp=1

 ああ、また、好きだったアーティストが、逝ってしまった。
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