第7話 年金生活

文字数 1,038文字

 こちらは、いよいよ年金生活に突入。
 68歳まで50年近く払い続けてきた夫の年金。10年で元が取れる計算になっているけど。
 給料が減った時点から、もう2年はいただいている。
 介護保険、住民税、所得税はしっかり引かれて振り込まれる。(当然だけど)

 私の年金は、7年間の厚生年金とサラリーマンの奥さん分。退職してから制度ができるまでの4年間は納めていない。
 払ったのは7年間の厚生年金が30万円強。(40年近く前のこと)
 あとは頑なに配偶者控除内で働いてきた。
 いただいているのは年間90万円。長生きするつもり。申し訳ない。
 手取りは月にすると7万円を切る。約1割の介護保険料が引かれる。今後健康保険も引かれるのだろうか?

 娘たちに話した。おかあさんたちはまだいいけどね……ふたりとも年金は当てにしていないと言う。子育てに大変だ。貯金もたいしてできないだろう。次女は2歳の子がいるのにネイルにまつげパーマ、駅から実家までタクシー代が3000円かかったと言い、長女に叱られていた。
 老後のことを老後考えては遅いのだ。これは以前働いていた店長がよく言っていた。

 とにかく、今後はふたりの手取り額を合わせて、やりくりせねば。
 夫がいろいろ調べてエクセルで作っている。食費や医療費や夫婦の小遣い等の割合をどこかから調べてきた。
 年金内で抑えるには、食費は今までの半分以下。医療費は減らせない。夫の小遣いは4分の1以下に。ゴルフに1度行ったらなくなる……

 私はヘアカラーも毎月美容院ではできなくなる。カラー剤をネットで頼んでみた。手軽にシャンプーのたびに染まるというもの。
 1度目はまあまあの染まり具合だった。染めたあと、浴室も掃除しなければならないからきれいになっていいかも。これを週に2、3度やる。美容院で染めた3週間後よりはいい状態を保てそう。

 私は仕事に復帰したが、収入は月3、4万円。夫もアルバイトくらいはする気はあるようだ。

 午後は、普段は行かないスーパーへ買い物に行った。近辺では1番安い。土日は混んで駐車場がいっぱいだから敬遠していた。平日でも混んでいた。しかし、野菜、肉が安い。山ほど野菜を買ってきた。これからは野菜中心。節約は健康につながる。
 長女が某スーパーの火曜日は安いと教えてくれた。それは知っていたが混み具合もすごいのだ。しかし牛乳が100円を切るという……

 子供たちの老後を憂う。豪快な美容師さんは、これからの人たちは長生きしない、と言う。根拠があるのか? 

 
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