第63話 赤色エレジーとアザミの歌

文字数 1,171文字

 あがた森魚(もりお)さんの『赤色(せきしょく)エレジー』
 レコードを買ったわけでもないのに、何故か覚えている、メロディーと歌詞、歌手の変わった名前。調べてみたらまた発見が……

 ︎
作詞 あがた森魚、作曲 八洲(やしま)秀章

愛は愛とて何になる
男一郎 まこととて

『赤色エレジー』は、林静一が漫画雑誌『ガロ』に1970年1月号から1971年1月号まで連載した劇画。
 また、同劇画をモチーフとして1972年4月25日に発売されたあがた森魚のシングル曲。

 漫画があるなんて知らなかった。赤色は赤貧のこと。
 主人公は幸子と一郎。ふたりはアニメ業界の底辺で仕事をしている。小さなアパートの一室でいっしょに暮らしているが、お金も将来の展望もない。
 一郎は漫画家になりたいのだが、道は開けない。幸子は親に普通の結婚を迫られている。
 特別な事件はなく、傷つけ合ったり、仲直りしたり……出口が見えない情況の中でふたりのせつない生活が続く。
 このマンガに惚れ込んだあがた森魚が同名の唄を作り大ヒットした。当時の大学生には幸子と一郎の世界に憧れて同棲するカップルもあった。

 林静一の同名劇画に、あがたが感銘を受けたことにより作られた。そのため、林がシングル盤のジャケットイラストを描いている。

 曲が八洲の作曲した『あざみの歌』に似ていることからレコード会社側の判断で八洲の作曲と表記したが、実際は作曲もあがたが手掛けている。
 あがたは直接八洲と会っており、その際に八洲から譜面を出されて、
「一緒じゃないか」
と指摘されるも、
「別にあなたの曲を聴いてこの曲を作ったわけじゃない」
と反論、押し問答をしてそのままになった。
 後日、
「作曲者は八洲先生になりました」
と報告を受け、解せないまま終わりになったという。
(wikipediaより)

 たまたま車の中で『あざみの歌』を聴き、そのときに似てると思ったから『赤色エレジー』を思い出したのでしょう。
 オマージュだのパクリだの、よくわからないけど……

 メロディーはたった12音階を組み合わせて出来ている。
 たった12音階のパズルでも『良いメロディー』と人間が感じられる組み合わせはごく僅か。
 自分が『良いメロディー』だと思って考えだしたメロディーが、既に既存曲で存在していた! なんて事も珍しくない……
 自分の知らない楽曲をパクってた……なんて、防ぎ用がありませんよね。

『無意識な盗作』を防ぐ為に使用するツールがある。
『弾いちゃお検索」はYAMAHAが制作しているツールで、メロディーの音階を打ち込むと、そのメロディーに似ている楽曲を表示してくれるというもの……


赤色エレジー
https://youtu.be/dKBFWMQHR58

あざみの歌
https://youtu.be/k_0Gy4j1aPU


【お題】 〇〇と△△にはこんな共通点があった!
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