第15話
文字数 758文字
何故かその男の前では、まるで、子供の頃に戻って来てしまったかのような気持ちになってきた。
だが、隣のモートは警戒を怠らなかった。
何故かしら? こんなにもいい人に対して?
そう、警戒することなんて何もないのに?
アリスは、ここグレードキャリオンの店内の照明にてらされたモートの表情を見つめた。
モートの顔は相変わらず険しく目の前の男からモートは少し間合いをとっていた。
「ねえ、モート。彼は私たちの味方よ」
アリスはモートに告げた。
「そう……きっと、天使か神よ……」
アリスは一人。確信をもって呟いていた。
Angel 3
この男は誰だろうか? 何ものかはわからない。けれども、自分とは違う。それも根本的に、あるいは決定的に……。
モートはその男の魂が何色にも見えないのに驚いた。
周囲の人々もこちらを見ているが、別に警戒をしているというわけではなく。壁に掛けてある洋服を選ぶ人もいた。
よくわからない? 何が起きているのか? あの二人は普通の人じゃない感じがする。などの不可解さから目が離せないといった状態だった。
「あなたには真実をどうしても話したいんです! ですが、ちょっとここでは言いにくいので……できれば場所を変えてからお話しましょう。私はあなたと絶対にお話をしたいのです。あ、あなたの名前を教えてもらうのが先ですね」
店内の照明に照らされているのか、眩しい光を纏ったその男は、両手をあたふたと広げたり、モートと同じ黒のロングコートを脱いだりと、武器らしいものは何もないんだと言いたいようだった。つまり、こちらに危害は加えないとでも言いたいのだろうか。
「わかった。アリスはここで……いや……」
モートは人ごみの中。赤い魂の人が確かにこの店にいたはずだ。と思いだした。
「少しここで待っててくれ。あなたもだ」
だが、隣のモートは警戒を怠らなかった。
何故かしら? こんなにもいい人に対して?
そう、警戒することなんて何もないのに?
アリスは、ここグレードキャリオンの店内の照明にてらされたモートの表情を見つめた。
モートの顔は相変わらず険しく目の前の男からモートは少し間合いをとっていた。
「ねえ、モート。彼は私たちの味方よ」
アリスはモートに告げた。
「そう……きっと、天使か神よ……」
アリスは一人。確信をもって呟いていた。
Angel 3
この男は誰だろうか? 何ものかはわからない。けれども、自分とは違う。それも根本的に、あるいは決定的に……。
モートはその男の魂が何色にも見えないのに驚いた。
周囲の人々もこちらを見ているが、別に警戒をしているというわけではなく。壁に掛けてある洋服を選ぶ人もいた。
よくわからない? 何が起きているのか? あの二人は普通の人じゃない感じがする。などの不可解さから目が離せないといった状態だった。
「あなたには真実をどうしても話したいんです! ですが、ちょっとここでは言いにくいので……できれば場所を変えてからお話しましょう。私はあなたと絶対にお話をしたいのです。あ、あなたの名前を教えてもらうのが先ですね」
店内の照明に照らされているのか、眩しい光を纏ったその男は、両手をあたふたと広げたり、モートと同じ黒のロングコートを脱いだりと、武器らしいものは何もないんだと言いたいようだった。つまり、こちらに危害は加えないとでも言いたいのだろうか。
「わかった。アリスはここで……いや……」
モートは人ごみの中。赤い魂の人が確かにこの店にいたはずだ。と思いだした。
「少しここで待っててくれ。あなたもだ」