第5話
文字数 664文字
モートは二人に手を引かれて、正面の所々凍った古い石階段を登って行った。モートは派手に転んでも痛みはあまり気にしない性質だった。感覚が鈍麻しているのか。それとも、もともと痛みを感じにくいのか。そのどれもが、わからなかった。
アリスがモートの手を引いて、前方を歩き。
シンクレアもモートの背中を支えてくれたりしている。
「ちょっと、お尻がずぶ濡れよー!」
降り積もるほどの大雪が、空から舞ってきた。
アリスとシンクレアと一緒に石階段を登りながら、モートは俯いて再び苦笑いをした。あまり女性とは関わりたくはなかったのだ。モート自身はいつもは人を見る時は魂の色だけで見ているので、人の存在は、魂だけの存在だった。
赤、青、黄色、黒、白と五種類の色だけで女性を判断していた。女性はただ幸せに笑っていればいいとも思っている。
黄色の色の魂の時だけがモートにとっては一番好ましく。手間がかからない。
だが、モートはアリスにだが、ただならぬ空気を抱き始めていた。
ゆっくりと注意深くアリスの方を向き。
魂の色を観察すると。
アリスの魂の色は今は白だった。妙だなとモートは思った。鼻をポリポリと掻いて、今夜アリスの家に訪れてみようかと思案した。。
魂の色の区別は、モート自身体験的に分かったことだった。赤が危険。青が普通。黄色は喜び。黒が罪。白は善意だった。
黒い魂が関係しているのなら、その時は……狩る……ということをする。
狩りは、 モートの盲目的な人生で、唯一残された救いであった。命を狩ることは、作物の収穫のようなものだった。
アリスがモートの手を引いて、前方を歩き。
シンクレアもモートの背中を支えてくれたりしている。
「ちょっと、お尻がずぶ濡れよー!」
降り積もるほどの大雪が、空から舞ってきた。
アリスとシンクレアと一緒に石階段を登りながら、モートは俯いて再び苦笑いをした。あまり女性とは関わりたくはなかったのだ。モート自身はいつもは人を見る時は魂の色だけで見ているので、人の存在は、魂だけの存在だった。
赤、青、黄色、黒、白と五種類の色だけで女性を判断していた。女性はただ幸せに笑っていればいいとも思っている。
黄色の色の魂の時だけがモートにとっては一番好ましく。手間がかからない。
だが、モートはアリスにだが、ただならぬ空気を抱き始めていた。
ゆっくりと注意深くアリスの方を向き。
魂の色を観察すると。
アリスの魂の色は今は白だった。妙だなとモートは思った。鼻をポリポリと掻いて、今夜アリスの家に訪れてみようかと思案した。。
魂の色の区別は、モート自身体験的に分かったことだった。赤が危険。青が普通。黄色は喜び。黒が罪。白は善意だった。
黒い魂が関係しているのなら、その時は……狩る……ということをする。
狩りは、 モートの盲目的な人生で、唯一残された救いであった。命を狩ることは、作物の収穫のようなものだった。