エコとエゴ(2024.3①)

文字数 485文字

エコバッグを買ってから
ゴミ袋用に百円ショップでビニール袋を買うようになった

エコボトルを買ってから
買ったペットボトルの水を入れ替えるようになった

どこまでがエコで
どこからがエゴなのか

僕は正直
分からない

自己満足なのだと分かっていても
誰かに認められたくて
エコバッグとエコボトルを持ち歩く


閉店間際のスーパーに駆け込み
半額シールの惣菜を買い
廃棄処分を直前に防いで
食費を浮かせる

ここで
エコバッグの登場

一日でもっともエコに貢献し
エコに恩恵を感じる瞬間だ

だが、
年々弱る胃袋は
エゴだと怒って
もたれる

どうしても
揚げ物が多くなるのだ

胃薬を飲むから
ほんとうに食費が浮いたのか 
実は怪しい


やはり
エコとエゴは
背中合わせなのかもしれない

エコを突き詰めれば突き詰めるほど
矛盾に苦しみエゴと戦うことになる

エコイストの僕と
エゴイストの僕と

とはいえ
結局のところ
どちらが勝っても僕の勝ちだ

自分が勝てば
勝つのはどちらでもいい
と思っているのだから
やはりエ〇イスト
なのだろう
僕は

たぶん
僕はエゴイストだ
そして
エコロジーとエコノミーを
錯綜させている
エセイストだ


※エコイスト…エコの人(造語)
※エセイスト…似非イスト(造語)
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