心躍る夜(2022.12.23)

文字数 385文字

クリスマスに
心躍らなくなったのは
いつからだろうか

サンタクロースの役目を
終えた頃から、
かもしれない

息子たちが
眠り込むのを待ちくたびれて
起こさないように
忍び足で枕元へ
プレゼントを置いた
瞬間、
寝返りされて
慌てた聖夜が懐かしい

配達を
終えて
ハイボールを
飲むと
幸せに包まれた


そういえば
妻に
クリスマスプレゼントを
最後に贈ったのは
いつだっただろうか

もう
思い出すことも
できないほど
昔の出来事だ


今冬は
厳しい寒さ
になるらしい

マフラー
もしくは
手袋

センスが
悪いと
怒られるか

何か後ろめたい
ことが
あるのだと
疑われるか

いずれにしても
素直に喜んで
くれそうにないけれど
プレゼントを
考えていたら
心が躍り始めた

今年は
サンタクロースに
なってみようか、な

問題は
クローゼットに眠る
衣装が
入るかどうかだ

正直、
衣装なんて
どうでも
いいのに

ハイボールを
飲みながら
すっかりと
心躍っている
12月23日の夜

外では
雪が
舞い踊っている
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