立ち眩みの朝(2023.1.11)

文字数 262文字

立ち眩み
する朝

思考は
止まり

眼の奥が
揺れる


また
眠れ
なかった


男性の
更年期
だと
言われ
たが
症状は
人それぞれ
だから
ひとり
膝を抱える

真っ直ぐ
生きてきた
わたしは
真っ直ぐ
立つことも
真っ直ぐ
歩くことも
ままならない
自分が
不甲斐なく
ひとり
頭を抱える

誰かに
分かって欲しい
とは思わないが
誰にも
分かってもらえない
空しさで
ひとり
背中を丸める


ふらふら
くらくら
ふわふわ


眠れ
なくても
生きている

ただ
生き
苦しい

とにかく
息苦しい

眠れず
誰にも
分かって
もらえず
孤独感ばかり
深まる

わたしは
生きながら
孤独死している

あれほど
ひとりになりたい
と願っていた
過去を忘れて
勝手なものだ
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み