ゴミの行方(2022.2月+α)

文字数 200文字

燃えるゴミ

燃えないゴミ


僕が
子供の頃は
分けることなく
近くのゴミ捨て場に
放り投げていた

紙なんかは
捨てることもなく
裏庭で
燃やしていた

高校生になって
祖父が亡くなり
人間も
燃える方なんだ
と知った時の
ざわつきは
僕が
燃やされたら
忘れるのかな

燃えるゴミ

燃えないゴミ

普段は
悩むはずもない
分別が
時々
分からなくなる

残った骨

見上げた煙

思い出すのだ

燃えないゴミは
死ぬことが
できないのだろうか

祖父も僕も
燃える方で
良かった
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