冷えた朝(2022.1月+α)

文字数 219文字

すってん
ころりん
なんて具合に
転ぶことはない
と思っていたら
すってん
ころりん
と転んだ

時間が
止った
ような
時間を
超えた
ような

あっ
と思ったら
地べたに
倒れていた

雪が降った
翌朝は
凍結に注意

昨晩の
ニュースを
思い出す

あまりに
見事な
すってん
ころりん
だから
みんな見惚れている

痛みはないが
恥ずかしさで
胸元から上が
紅潮していく

すってん
ころりん
どっこいしょ

どっこいしょ
まで言わないと
物語は完結しない

昔話から
抜け出した
わたしは
改札を目指し
駆け出す

まだ
間に合う
はずだから
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