夏詩(2022.8.9)

文字数 157文字

青い葉脈が
光を和らげる

真夏の陽射し
真昼の熱歩道

年々つらくなる
外回り

木陰を見つけ
寄りかかる

立ち止まると
汗が噴き出る

全力の鳴き声が
全身に沁み響く

大空に
たゆたう夏雲

命懸けで鳴く蝉
命懸けで働く俺

命が輝き
命が霞む

目を閉じて
水筒の麦茶を飲む

水を飲むなと叱られた
夏合宿は遠い昔の記憶

蹴って走った仲間も
同じ空を眺めているのだろうか
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