秋のアイス(2021.12.2)

文字数 214文字

冷凍庫に
アイスが
ひとつ
残っている

大事に
確保していた
高級品だ

夏バテの
ピークに
食べようと
思っていたのに
時機を逸した

まだ
まだ
と先延ばしに
したら
このザマだ

僕の
心には
高級アイスのように
取り残された夢が
たくさん
転がっている

 こんなんだから
 だめなんだ

秋の
肌寒さを
感じながら
アイスを食べれば
歯に沁みる

まるで
罰ゲームだなと
身震いしながら
馬鹿馬鹿しくて
ひとり笑う

取り残された夢の
ひとつが
詩作であることを
思い出した

ぐずぐず
していたら
冬になってしまう
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