第39話
文字数 1,896文字
「おかしい。挟み撃ちなのに、もうハンター本部の入り口まで来てしまったぞ」
「もしかしたら玄関で遭遇して戦いになってるのかも」
「それにしては静かだ。……とにかく行ってみよう」
入り口には門番のハンター2人が倒れていた。息はしていない。奥ではシヴァが倒れていた。
「シヴァ!?」
シヴァに駆け寄る。どうやらまだ生きている様だ。
「レ、レシアか……」
「大丈夫か? 思い切り背中を斬られているじゃないか。クラスタは?」
「ぐ、気を付けろ。クラスタがまだ何処かに……ぐわあっ!?」
目の前でいきなりシヴァの背中が裂けた。一気に辺りが血塗れになる。
「きゃあ!」
「うわぁ……」
少し奥の空間から何者かが現れた。テレポートでは無いが……何だこれは?
「ふふふ……後ろを襲って来たヤツの後ろを取るという喜び。これこそアサシンとして最大の醍醐味だとはおもわんかね。レッド・アサシンよ」
「お前がクラスタか?」
「いかにも。俺が唯一本物のアサシン、クラスタだ」
「本物の、だって?」
「世の中を蔓延っている今のアサシンなど、無能な集団であると思わんか」
「どういう事だ?」
「ふふふ……今から死に逝く者には関係の無い話だったな。お前も所詮は無能な集団の1人にしか過ぎないのだから」
「……お前はその無能な奴に今から殺られる事となるんだ。覚悟しろ、クラスタ」
「ふふふ……威勢が良いのは結構。そうでなくては面白くない。しかしどこまで対抗できるかな。さて、どれ程の者か見せて貰おうか、レッド・アサシン。……霧隠れ、開け!」
「な、なんだ!?」
レシアとクラスタの間に急に何人ものアサシンが姿を現した。現れる瞬間に薄く霧のような物が漂った様に感じた。
「霧隠れの術。人や物を光の屈折を利用し隠す事が出来る」
「まるで忍者だな」
「元、だがな」
「ガチの忍者かよ……変な技を使いやがって!」
「さあ、足掻いて見せろ」
「ナーダ、シヴァの治療を頼む。パワーホールド!」
「分かった」
レシアはパワーホールドを使用し一気にアサシン達を斬り裂いて行った。6人のアサシンに対しては流石に一瞬では終わらせられずに、アサシンの攻撃が肩を掠める。次の一連ですべてのアサシンを斬り倒した。
「ふふふ……まだまだこれからだ。レッド・アサシンと謳われたその力、じっくりと見せて貰おう」
クラスタはそう言うと、手を挙げた。また沢山のアサシンが霧隠れによって姿を現した。
「くっ、人数が多いな!」
「さあ、足掻け」
「卑怯者め!」
1人1人は雑魚レベルのアサシンだったが、一遍に5人も6人も相手するのはキツイ。時々反撃を貰いながらも倒していく。4回目の霧隠れによるアサシンの出現を片付けた。
「はあはあはあ…」
「流石だな。準備していたアサシンを全滅させてしまうなんて。しかしまあまあボロボロだな。そんな状態で俺に勝てるかな?」
「お前にアサシンとしてのプライドは無いのか?」
「ふふふ……これはおかしいな」
「何だと?」
「アサシンはアサシンとしての己の力を研鑽し続けていれば良いのだ。余分な感情は必要ない。そんな物は己の首を絞めつけるだけだ。卑怯な事の何が悪い? どんな事をしてでも勝つ事がアサシンとしての本当のプライドだろう」
「なるほど……こいつ、ある意味では確かにプロなのかもしれないな」
「ほう……? 流石はレッド・アサシン。理解出来たか」
「お前の言いたい事は分かったよ。そして俺がお前みたいな奴を嫌いだという事もな!」
「ふふふ……感情が先走っているな。そのまま自分の首を絞めていろ」
クラスタは剣を取り出した。変な形の剣だ。片刃の剣で重さはありそうだ。
「珍しいか。これは刀という物だ。日本刀というらしいな。日本というものがどういう意味かは分からないがな」
「はあ……確かに珍しいけどな」
クラスタは刀を振りかざして来た。武器の特性はいまいち分からないが、来た攻撃をかわすだけ。
「ロングソードみたいなものか?」
「似て非なる物だ。食らうが良い」
クラスタは思い切り刀を振り下ろしてきたが、レシアはそれをかわしてクラスタを斬り付けた。クラスタの腕を斬って、刀を地に落とした。
「ふふふ……やるじゃないか」
「素直に負けを認めたらどうだ?」
「想像よりやるのは認めようじゃないか」
「素直じゃ無い。流石、横領忍者は違うな」
「……ふん、小賢しいな。これではどうだ?」
クラスタは何やら印を結び始めた。ブツブツと呟いた後、両手を前に出す。
「秘伝、魂縛り!」
「……え?」
ゆっくりとシヴァが立ち上がる。剣を拾い、レシアの前に立ち塞がった。
「シヴァ? な、何が起こっているんだ?」
「ふふふ、さあ、味方同士で殺し合うが良い。」
「もしかしたら玄関で遭遇して戦いになってるのかも」
「それにしては静かだ。……とにかく行ってみよう」
入り口には門番のハンター2人が倒れていた。息はしていない。奥ではシヴァが倒れていた。
「シヴァ!?」
シヴァに駆け寄る。どうやらまだ生きている様だ。
「レ、レシアか……」
「大丈夫か? 思い切り背中を斬られているじゃないか。クラスタは?」
「ぐ、気を付けろ。クラスタがまだ何処かに……ぐわあっ!?」
目の前でいきなりシヴァの背中が裂けた。一気に辺りが血塗れになる。
「きゃあ!」
「うわぁ……」
少し奥の空間から何者かが現れた。テレポートでは無いが……何だこれは?
「ふふふ……後ろを襲って来たヤツの後ろを取るという喜び。これこそアサシンとして最大の醍醐味だとはおもわんかね。レッド・アサシンよ」
「お前がクラスタか?」
「いかにも。俺が唯一本物のアサシン、クラスタだ」
「本物の、だって?」
「世の中を蔓延っている今のアサシンなど、無能な集団であると思わんか」
「どういう事だ?」
「ふふふ……今から死に逝く者には関係の無い話だったな。お前も所詮は無能な集団の1人にしか過ぎないのだから」
「……お前はその無能な奴に今から殺られる事となるんだ。覚悟しろ、クラスタ」
「ふふふ……威勢が良いのは結構。そうでなくては面白くない。しかしどこまで対抗できるかな。さて、どれ程の者か見せて貰おうか、レッド・アサシン。……霧隠れ、開け!」
「な、なんだ!?」
レシアとクラスタの間に急に何人ものアサシンが姿を現した。現れる瞬間に薄く霧のような物が漂った様に感じた。
「霧隠れの術。人や物を光の屈折を利用し隠す事が出来る」
「まるで忍者だな」
「元、だがな」
「ガチの忍者かよ……変な技を使いやがって!」
「さあ、足掻いて見せろ」
「ナーダ、シヴァの治療を頼む。パワーホールド!」
「分かった」
レシアはパワーホールドを使用し一気にアサシン達を斬り裂いて行った。6人のアサシンに対しては流石に一瞬では終わらせられずに、アサシンの攻撃が肩を掠める。次の一連ですべてのアサシンを斬り倒した。
「ふふふ……まだまだこれからだ。レッド・アサシンと謳われたその力、じっくりと見せて貰おう」
クラスタはそう言うと、手を挙げた。また沢山のアサシンが霧隠れによって姿を現した。
「くっ、人数が多いな!」
「さあ、足掻け」
「卑怯者め!」
1人1人は雑魚レベルのアサシンだったが、一遍に5人も6人も相手するのはキツイ。時々反撃を貰いながらも倒していく。4回目の霧隠れによるアサシンの出現を片付けた。
「はあはあはあ…」
「流石だな。準備していたアサシンを全滅させてしまうなんて。しかしまあまあボロボロだな。そんな状態で俺に勝てるかな?」
「お前にアサシンとしてのプライドは無いのか?」
「ふふふ……これはおかしいな」
「何だと?」
「アサシンはアサシンとしての己の力を研鑽し続けていれば良いのだ。余分な感情は必要ない。そんな物は己の首を絞めつけるだけだ。卑怯な事の何が悪い? どんな事をしてでも勝つ事がアサシンとしての本当のプライドだろう」
「なるほど……こいつ、ある意味では確かにプロなのかもしれないな」
「ほう……? 流石はレッド・アサシン。理解出来たか」
「お前の言いたい事は分かったよ。そして俺がお前みたいな奴を嫌いだという事もな!」
「ふふふ……感情が先走っているな。そのまま自分の首を絞めていろ」
クラスタは剣を取り出した。変な形の剣だ。片刃の剣で重さはありそうだ。
「珍しいか。これは刀という物だ。日本刀というらしいな。日本というものがどういう意味かは分からないがな」
「はあ……確かに珍しいけどな」
クラスタは刀を振りかざして来た。武器の特性はいまいち分からないが、来た攻撃をかわすだけ。
「ロングソードみたいなものか?」
「似て非なる物だ。食らうが良い」
クラスタは思い切り刀を振り下ろしてきたが、レシアはそれをかわしてクラスタを斬り付けた。クラスタの腕を斬って、刀を地に落とした。
「ふふふ……やるじゃないか」
「素直に負けを認めたらどうだ?」
「想像よりやるのは認めようじゃないか」
「素直じゃ無い。流石、横領忍者は違うな」
「……ふん、小賢しいな。これではどうだ?」
クラスタは何やら印を結び始めた。ブツブツと呟いた後、両手を前に出す。
「秘伝、魂縛り!」
「……え?」
ゆっくりとシヴァが立ち上がる。剣を拾い、レシアの前に立ち塞がった。
「シヴァ? な、何が起こっているんだ?」
「ふふふ、さあ、味方同士で殺し合うが良い。」