横話B ハンター
文字数 1,216文字
※この横話Bは「28話」終了時点の状態でのエピローグです。28話まで読んでいない方は、先にそちらまで本編を読んで頂く事を強くお勧めします。
横話B
ハンター
レシアはバダグと共にアサシン殲滅隊のハンターに殺されてしまう。そのままハンターはアサシンの主要部隊を殲滅させる。これで事実上、アサシンの歴史は終了したのだった。
ハンター本部で、ハンター本部長であるシヴァはハンター副本部長のラークから報告を受けていた。
「なんだって、レシアが……?」
「はい。どうやら殲滅隊にレシアの件が上手く伝わっていなかった様です」
「くそっ」
「彼はゴットルとラベンダーも殺害していました。仕方のない場面だったのかもしれませんな」
「俺が本隊ではなく、レシアと遭遇した殲滅隊の方に行っていれば……」
「それは結果論という物です。あの時は後から乗り込む本隊の方が危険な役割の可能性が高かったのです。シヴァ様が本隊に居たのは正解だったのですから、気に病む必要はありません」
「それは……そうかもしれんが」
「過ぎた事は過ぎた事です。それでも悔やむお気持ちがあるのでしたら、レシアの代わりにルーンの村虐殺の犯人を打ち取ってやるのですね」
「そうだな」
レシアの依頼を果たす事が出来なかった。それならば代わりに……それが贖罪にもなるだろう。
「それで、件の犯人に関しては何か分かったのか?」
「……所在は勿論、性別・年齢・名前など殆どの事は未だに判明しておりません」
「そうか」
「しかし、その者のアサシンとしてのコードネームは分かりました」
「何だって!?」
「コードネームはダーク・アサシンです」
「ダーク……? 聞いた事が無いな。前本部長のブラックでは無いのか?」
「ブラックに関しては既に裏が取れております」
「コードネームが分かったのに、それ以上の情報が出てこないのはおかしいな」
「はい。更なる調査を進めていきます」
「頼んだ。現状、情報が少なすぎるからな」
「分かりました。それと、もう1つの件ですが……」
「ん? 何かあったっけ?」
「アサシンの残党の居場所が判明しました。準備に取り掛かっています」
「そうか。この一掃作戦でダーク・アサシンが見付かったら一石二鳥なんだけどな」
「勿論、そのつもりですよ」
「また何かあったら連絡を頼んだ」
「分かりました。……では」
シヴァ1人になる。
「レシア、ナーダ。済まなかった。俺はお前達を守る事が出来なかった。……村の仇は俺が必ず取ってやるからな。取り敢えず来週位に1度、墓参りに行かせて貰うよ」
ハンターがダーク・アサシンという存在を見付ける事が出来たのか。レシアの代わりに村の仇を取る事が出来たのか。それはまた別の話になる。
横話の間が閉じる。
「……俺はどうしてこんな場面を見ているんだろうか。シヴァ……ありがとう、何かすまんな」
ダーク・アサシン……その通り名、忘れんぞ。時間の路の影響で記憶から消えたとしても、必ず思い出してやる。決着は俺が着ける!
横話B
ハンター
レシアはバダグと共にアサシン殲滅隊のハンターに殺されてしまう。そのままハンターはアサシンの主要部隊を殲滅させる。これで事実上、アサシンの歴史は終了したのだった。
ハンター本部で、ハンター本部長であるシヴァはハンター副本部長のラークから報告を受けていた。
「なんだって、レシアが……?」
「はい。どうやら殲滅隊にレシアの件が上手く伝わっていなかった様です」
「くそっ」
「彼はゴットルとラベンダーも殺害していました。仕方のない場面だったのかもしれませんな」
「俺が本隊ではなく、レシアと遭遇した殲滅隊の方に行っていれば……」
「それは結果論という物です。あの時は後から乗り込む本隊の方が危険な役割の可能性が高かったのです。シヴァ様が本隊に居たのは正解だったのですから、気に病む必要はありません」
「それは……そうかもしれんが」
「過ぎた事は過ぎた事です。それでも悔やむお気持ちがあるのでしたら、レシアの代わりにルーンの村虐殺の犯人を打ち取ってやるのですね」
「そうだな」
レシアの依頼を果たす事が出来なかった。それならば代わりに……それが贖罪にもなるだろう。
「それで、件の犯人に関しては何か分かったのか?」
「……所在は勿論、性別・年齢・名前など殆どの事は未だに判明しておりません」
「そうか」
「しかし、その者のアサシンとしてのコードネームは分かりました」
「何だって!?」
「コードネームはダーク・アサシンです」
「ダーク……? 聞いた事が無いな。前本部長のブラックでは無いのか?」
「ブラックに関しては既に裏が取れております」
「コードネームが分かったのに、それ以上の情報が出てこないのはおかしいな」
「はい。更なる調査を進めていきます」
「頼んだ。現状、情報が少なすぎるからな」
「分かりました。それと、もう1つの件ですが……」
「ん? 何かあったっけ?」
「アサシンの残党の居場所が判明しました。準備に取り掛かっています」
「そうか。この一掃作戦でダーク・アサシンが見付かったら一石二鳥なんだけどな」
「勿論、そのつもりですよ」
「また何かあったら連絡を頼んだ」
「分かりました。……では」
シヴァ1人になる。
「レシア、ナーダ。済まなかった。俺はお前達を守る事が出来なかった。……村の仇は俺が必ず取ってやるからな。取り敢えず来週位に1度、墓参りに行かせて貰うよ」
ハンターがダーク・アサシンという存在を見付ける事が出来たのか。レシアの代わりに村の仇を取る事が出来たのか。それはまた別の話になる。
横話の間が閉じる。
「……俺はどうしてこんな場面を見ているんだろうか。シヴァ……ありがとう、何かすまんな」
ダーク・アサシン……その通り名、忘れんぞ。時間の路の影響で記憶から消えたとしても、必ず思い出してやる。決着は俺が着ける!