第59話 5月7日 火 融
文字数 385文字
融は東京に帰って来た。
連休は昨日で終わってしまったが、樹が退院をするので今日は休みを取った。
樹は今週一杯休養をして、来週から仕事に出ると言った。
「今週はここでお世話になろうと思うの。休暇を取ったから。・・・融君。悪いけれど、先に帰っていてくれる?」
樹はそう言った。
「じゃあ、土曜日に迎えに来るよ」
そう言って珠衣を後にした。
玄関のドアを開けた。
誰もいない部屋に入った。電気を点ける。
その空間を暫し眺める。
樹が出て行った時のまま。
パジャマが脱ぎっぱなしで放り投げてある。
それを拾う。
テーブルの上の資料に気が付いた。それをぱらぱらと捲ってみる。
「とんでもねえ爆弾を落としやがって・・・何て女だ。サイコ女め。絶対に許せない」
そう呟く。
窓を開けた。
夜の空気が入って来た。
家の前の公園を眺める。随分長い事留守にしていた感がする。
さて、少し部屋を片付けるか。
そう呟くと窓から離れた。
連休は昨日で終わってしまったが、樹が退院をするので今日は休みを取った。
樹は今週一杯休養をして、来週から仕事に出ると言った。
「今週はここでお世話になろうと思うの。休暇を取ったから。・・・融君。悪いけれど、先に帰っていてくれる?」
樹はそう言った。
「じゃあ、土曜日に迎えに来るよ」
そう言って珠衣を後にした。
玄関のドアを開けた。
誰もいない部屋に入った。電気を点ける。
その空間を暫し眺める。
樹が出て行った時のまま。
パジャマが脱ぎっぱなしで放り投げてある。
それを拾う。
テーブルの上の資料に気が付いた。それをぱらぱらと捲ってみる。
「とんでもねえ爆弾を落としやがって・・・何て女だ。サイコ女め。絶対に許せない」
そう呟く。
窓を開けた。
夜の空気が入って来た。
家の前の公園を眺める。随分長い事留守にしていた感がする。
さて、少し部屋を片付けるか。
そう呟くと窓から離れた。