45話① 【レア】日本初の千円紙幣の図柄「建部大社」

文字数 797文字

近江国一之宮、つまり近江で一番格式の高い神社ってどこかわかるか?
寺じゃなくてか?
寺じゃったら間違いなく比叡山延暦寺じゃろうな。
じゃあ、神社は?
先日紹介した「近江神宮」じゃないんですか?

違うのう。

近江神宮は昭和に入ってから建てられたもんじゃけえな。

神宮としての格は有しておるが、一之宮ではありゃあせんのじゃ。

一之宮は古くないとダメってことか?
ありていに言ってしまえば、ほうじゃの。
お手上げです……
さすがにわかんねえな……

いけんのう。

近江国一之宮は、大津市神領にある「建部大社」のことよ!

だいたい町名からして「神領(じんりょう)」いうんが、奮っておるのう!

その感覚はわかりづれえよ……

ま、さすがに言葉だけでわからそうとは、わしも思っとりゃあせんわい。

実際はこんな感じじゃ!

ほう、これは見事なもんだな!
まさに神域という感じですね!

ほうじゃろう。

ちなみに昭和20年8月に、日本で初めて作られた千円紙幣(甲号券)の図柄には、日本武尊(やまとたけるのみこと)と建部大社の本殿が使用されとるんじゃ。

マジかっ!?

おう。

しかも企画されたのは1941年、戦中の混乱でかなりのインフレが起きとった時期じゃけえ、それにあわせて作られたものなんじゃ。

それが流通したんは1945年8月の終戦とかぶるというんが、なんとも皮肉なことじゃな。

でも、あまり聞いたことありませんね。

そりゃそうじゃろうな。

なんせ戦後、新円切り替えが行われたこともあって、流通スタートからわずか半年ほどで使用停止の憂き目にあったそうなけえな。

しかも当時の千円は、いまの価格に直すと180万円にもなったとのことじゃけえ、半年間でその紙幣を拝めたんも極々一部じゃったじゃろうな。

使えたやつがいたのかどうかだな……

一部の大企業とかにはおったかもしれんのう。


ま、そんなわけで近江国一之宮の建部大社、みなさんも近江に行かれた際はぜひ一度足を運んでみてつかあさい!

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登場人物紹介

今岡英二(天使)


いまや「小説のキャラよりキャラが立っている」でおなじみの、同コラボノベルの作者。

行動力の化け物。

昔バンド活動をやっていたときは音楽漬けの生活をしていたが、

作家/ライターの生活に移ってからは本漬けの日々を送っている。

そのわりには動き回ることを止めないのはなぜなのか。

目下のところ、それは謎である。


「物書きが自分の足で情報を探さんようになったらおしまいじゃ(笑)」とは本人の弁。


今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、根が優しく義理堅い人情派。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、だからといって他の野球ファンを貶めることはない。野球好きに貴賎はないというのが信条。


「三食食えて野球が見られる。これ以上の幸せがあろうか……。あとはこれでまたカープが優勝してくれりゃあ、言うことなしじゃ……」とは作者のコメント。


今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなものまで見るんだ!」「ふつうそんなところなんか行きませんよ!」とキャラにつっこまれても、「勉強のためじゃけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。


ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。


武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。


石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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