41話② 【変】火縄銃の故郷「国友村」
文字数 803文字
おう、こんな感じよ!
ほうじゃな。
資料館としては、いうほど大きいもんじゃないが、火縄銃特化の展示についてはさすがというほかはないのう。
あと、国友一貫斎についての展示があるんも、なかなか興味深いところじゃな。
江戸で反射望遠鏡を見たのがきっかけで、日本人で初めて反射望遠鏡を自作したそうな。
このときの望遠鏡は60倍ズームで、それをもとに月のクレーター観察をして、月面図をスケッチしたり、太陽の黒点観察をして、それもスケッチしたりしたそうな。
マジかっ!?
また、ほかの発明では「玉燈(照明器具)」「御懐中筆(毛筆ペン)」「神鏡(魔鏡)」なんかも作ったそうな。
かなり器用な人じゃったんじゃろうな。
ちなみにその国友一貫斎屋敷が、いまでも国友には残っとるんよ。
これがそうじゃな。
これは「星を見つめる少年」像いうて、「天体観測 創始の地」にたてられとるもんなんよ。
日本における天体観測がここでスタートした、いうことじゃな。
なお、その近くには、その少年像と対になっとる少女像もあるんじゃ。
モデルがあるんかどうかは知らんがな。
ただ、さっきの博物館内で上映されるスライドの解説役は、この少女像が人間化して話すいう設定になっとるんで、それを踏まえながら博物館見学をすれば、さらにおもしろいじゃろうて。