34話 【変】新橋の広告博物館「アド ミュージアム東京」
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予約が必要だが、
蔵前水の館なんかもそうだったな。
うむ。
実は民間企業のも、その企業のものを宣伝する目的で作られとるんは
わりと無料なんが多いんじゃ。
わりとおもしろいで。
とくに広告の宣伝目的で作られた「アド ミュージアム東京」は
なかなか見れるものが多くて満足できる代物じゃよ。
ここがそうじゃ!
広告代理店の最大手「電通」じゃな!
その本社の地下1・2階が、まんま博物館化しとるんじゃ。
なるほど。
電通なら納得ですね。
でも、どんなものを展示してるんだ?
広告の宣伝とかいまいちピンとこないんだが?
ああ、江戸時代に作られた浮世絵の中には、
さりげなく商品の宣伝が書き込まれとるもんもあってな。
それを見た人が知らず知らずのうちに
その商品がほしくなるいうのがあるんじゃ。
中にはステマならぬダイレクトマーケティングいうのもあってな。
でかでかと商品名が書かれたものもあったりするんじゃ。
昔からこういうのがあったと思うたら、なかなかにおもしろいで。
無料で浮世絵ですか。
それはいいかもしれませんね。
解説してくれる係りの人もおるし、
無料でそこまでやるかっていう作りなのもありがたいな。
解説?
なんの解説なんだ?
浮世絵の隠された商品やら、
判じ絵の紹介やらいろいろやってくれとったのう。
江戸時代にはやった「絵でみるなぞなぞ」じゃな。
これを見れば字が読めん人でも内容がわかるいうんで
わりと使われとったんよ。
ああ。
もっともわしは解説員が解説する前に全部解いた上に
解説員が知らんことまで説明してしもうたけえ、
その人が目を丸くしとったがな(笑)
仕事盗んな!
ま、それ以外にも昭和や平成の広告やCMもあるし、
そういうなつかしCMも動画で見れたりする。
無料なのに、十分勉強ができる内容じゃったな。
それはありがたい話ですね。
おう。
なので、電通の人に会う機会があったとき、
「アド ミュージアム東京では大変勉強になりました」
とお礼言っておいたわ。
言われて嫌な気分にはならんじゃろうけえ、ええんよ。
そんなわけで、日本の広告の歴史が無料で勉強できる「アド ミュージアム東京」、みなさんもぜひ足を運んでみてつかあさい!