15話② 【レア】名古屋にある、日本唯一の寺「日泰寺」

エピソード文字数 1,283文字

……すまん。わからねえ!
……私も降参です。
答えは超宗派なんじゃ!
超宗派ぁ!?
それって無宗派とは違うんですか?

おう、無宗派とは違うな。

無宗派は「どの宗派でもない」いうことじゃろ?

超宗派は「どの宗派でもある」いうことなんじゃ!

……どういうことだ?

一言じゃと、さすがにわかりにくかったの(笑)

実はこの寺は、タイからお釈迦様のお骨が寄贈されての。

そのために作られたお寺さんなんじゃ。

なので、各宗派のどこにも属さんが、各宗派のどれでもOKいうことで

坊さんが各宗派から派遣されて、運営されとるお寺なんじゃ。

それは……、たしかに変わっていますね。

なので、ここでお勤めをするお坊さんは

さまざまな宗派のお経を唱えられなきゃいけんそうなんじゃ。

ハードル高えな!

なにしろいまは19宗派がかかわっとるそうなけえ、

いろいろと面倒なことも多かろうよ。

そんなに宗派が多いとばらばらにならないものなんですか?

ならんじゃろうな。

一応、この寺の一番上には「管長」いうんが置かれとるけえな。


その管長は何宗なんですか?
その時その時で変わるんじゃ。
え?

この管長は三年ごとの任期で、

各宗派持ち回りなんじゃ。

なので、その時その時で変わるいうわけなんじゃ。


とことん変わってるお寺だな。


もっとも、お釈迦様のお骨が安置されとる寺いうわけなんで

そういう意味では由緒は正しいお寺さんじゃな。

ほれ、これがそのお骨が安置されとる「奉安塔」じゃ!



うおっ、マジか!
どことなく厳かな感じがしますね。

うむ。

このお寺さんは全体的に近代的な作りじゃああるんじゃが、

五重塔やら山門も立派なもんでな。

十分、一見の価値があるもんなんじゃ。

ほれ、これが日泰寺の境内よ!

これはわざわざ行く価値があるかもしれませんね。

うむ。

なにしろ歴代のタイの駐日大使が、

自分の誕生日には必ず参詣するいうお寺でもあるけえのう。

そこまでの寺なんだな。

そいつは……、仏門の身としても行かなきゃいけねえな。

おう、行ってこい、行ってこい。

わしは一年前めずらしく風邪ひいて体調崩してたときなのに、

わざわざ高熱の病身をおしていったけえの。

そういうときぐらい寝てろ!

うむ。

さすがに死にそうになったんで

その日はそこその周辺の寺末森城跡だけ見て、

おとなしく寝たわ。

そんだけ歩き回っておいて

「だけ」とかふつう言いませんからね!

わしにとっては「だけ」じゃったんじゃがのう……。

熱出ててもその行動力は収まらねえのか。


ま、そう言いなさんな。

そのご利益のせいか、わりとすぐに熱も収まったけえな。


そんなわけで日本唯一の超宗派寺院「日泰寺」、みなさんもぜひ名古屋に行かれた際は、立ち寄ってみてつかあさい!

一見自由なようで、その実複雑そうなところですね

内部はいろいろ複雑かもしれませんな。
なにしろいろんな戒律が絡み合ってるわけですからな(笑)


ちなみにこの寺、もとは「日本国」と「暹羅国(シャム国)」から取って、
「日暹寺(にっせんじ)」いう名前じゃったんじゃが、
「暹羅国」の「泰国(タイ国)」への国名変更に伴って
「日泰寺(にったいじ)」に変わったいう経緯もあります。
このへんは割と柔軟なようですな。

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登場人物紹介

今岡英二(天使)


いまや「小説のキャラよりキャラが立っている」でおなじみの、同コラボノベルの作者。

行動力の化け物。

昔バンド活動をやっていたときは音楽漬けの生活をしていたが、

作家/ライターの生活に移ってからは本漬けの日々を送っている。

そのわりには動き回ることを止めないのはなぜなのか。

目下のところ、それは謎である。


「物書きが自分の足で情報を探さんようになったらおしまいじゃ(笑)」とは本人の弁。


今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、根が優しく義理堅い人情派。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、だからといって他の野球ファンを貶めることはない。野球好きに貴賎はないというのが信条。


「三食食えて野球が見られる。これ以上の幸せがあろうか……。あとはこれでまたカープが優勝してくれりゃあ、言うことなしじゃ……」とは作者のコメント。


今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなものまで見るんだ!」「ふつうそんなところなんか行きませんよ!」とキャラにつっこまれても、「勉強のためじゃけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。


ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。


武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。


石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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