27話② 【桜】指圧の心は母心、家康の母が眠る「伝通院」

文字数 872文字

で、その指塚というのは?

おう。

これがそうじゃ!


マジだった!!

もっとも、指塚いうても、ここに打ち取られた武将の指が眠っておるわけじゃないけえの。

そのへんは安心してくれ(笑)

じゃあ、これはなんなんです?

ああ。

この塚は、「指圧の心は母心、押せば命の泉湧く」で有名な浪越徳治郎先生が寄贈したものなんじゃ。

なので「指塚」とはいうものの、実際は「指圧塚」とでも呼ぶべきものなんじゃろうな。

なるほどな。
でも、なんでそんなものが?

その理由はいたってシンプルでな。

このお寺の隣には、その浪越徳治郎先生が建てた、日本唯一の指圧の専門学校「日本指圧専門学校」があるんじゃ。

これがそうじゃな。

そういうことだったんですか。

ちなみにお寺には浪越徳治郎先生のお墓が、この専門学校にもちゃんと浪越徳治郎先生の像もあるで。

こんな感じじゃの。

こんなのまで撮ってるあたり、お前さんらしいよ……。
そがいに褒めんでもええんで(照)


褒めてねえよ!

ま、近年はよう知らん人もおるかもしれんが、この浪越徳治郎先生をモデルにしたキャラクターが映画『テルマエ・ロマエII』に出とるんで、それで知った人もおるかもしれんな。
そのキャラクターの名前は?
浪越徳三郎。
それ、もう実名の方でよくねえか?

そうよのう。

なにしろあの映画、浪越徳治郎先生の孫・浪越雄二さんが「指圧指導」としてスタッフに参加しとったそうなけえ、遺族もむしろ認めとる作品なんじゃしなぁ。

まぁ、いろいろあるんでしょうね。

まぁ、いろいろあるんじゃろうて。

ちなみにこの伝通院には、他にも2代将軍徳川秀忠の長女で豊臣秀頼や本多忠刻の妻となった千姫なんかも眠っとるんで、そういう歴史に興味がある人にもぜひ行ってもらいたいところじゃな。

そこまでマニアックな歴史好きもそうそういねえだろうけどな。
そんなわけで、歴史好きにもうれしい桜の名所「伝通院」、みなさんも小石川に行かれる機会あらばぜひ足を運んでみてつかあさい!
腕だけの像。

なんかシュールです

こういうシュールな像を見つけるのも好きじゃったりします!

われながら変わった趣味なんは重々承知ですがの(笑)

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登場人物紹介

今岡英二(天使)


いまや「小説のキャラよりキャラが立っている」でおなじみの、同コラボノベルの作者。

行動力の化け物。

昔バンド活動をやっていたときは音楽漬けの生活をしていたが、

作家/ライターの生活に移ってからは本漬けの日々を送っている。

そのわりには動き回ることを止めないのはなぜなのか。

目下のところ、それは謎である。


「物書きが自分の足で情報を探さんようになったらおしまいじゃ(笑)」とは本人の弁。


今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、根が優しく義理堅い人情派。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、だからといって他の野球ファンを貶めることはない。野球好きに貴賎はないというのが信条。


「三食食えて野球が見られる。これ以上の幸せがあろうか……。あとはこれでまたカープが優勝してくれりゃあ、言うことなしじゃ……」とは作者のコメント。


今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなものまで見るんだ!」「ふつうそんなところなんか行きませんよ!」とキャラにつっこまれても、「勉強のためじゃけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。


ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。


武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。


石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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