26話 【桜】剣豪・塚原卜伝と「鹿島城」で花見!
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おう。
今回は変わり種スポットを紹介しつつ、花見スポットも紹介しようかのと思ってな。
鹿島新当流の開祖でな。
弟子には宮本武蔵がおる。
てめえっ!
いや、昔はそういうふうに言われとったんじゃ。
なので、それをもとにした浮世絵なんかもあるぐらいなんじゃ。
宮本武蔵が塚原卜伝に切りかかると、塚原卜伝が鍋のふたでそれを防いで、「武蔵、10年早い」と言って諭すいうシーンが特に有名なんじゃ。
ただのう、生没年を考えると、塚原卜伝が亡くなったときにはまだ武蔵は生まれてないんでな。
これはただの言い伝えに過ぎんと、いまでは言われとるんよ。
いや、ぎょうさんおる。
伝承も含めると、剣豪将軍と呼ばれた「足利義輝」、剣豪大名と呼ばれた「北畠具教」、文武両道の大名・「細川幽斎」、今川氏の最後の当主・「今川氏真」、柳生新陰流の開祖・柳生石舟斎に剣を教えた「上泉信綱」、武田信玄の軍師・「山本勘助」などがそうじゃな。
ほうじゃろ。
で、このそうそうたるメンツに剣を教えたとされる塚原卜伝の生まれた地といわれとるんが、茨城県鹿嶋市なんじゃ!
ここには塚原卜伝像も立てられとるんじゃ!
で、この近くに鹿島城いうんがあるんじゃが、ここは現在桜の名所として親しまれとるんじゃ。
まあ、ほうじゃろうな。
もともとここに城があったのは平安から戦国時代ぐらいまでのもの。
その後、江戸時代に鹿島家が再興したものの、せいぜいが二百石程度のものじゃったんで、城らしい城があったのは、かなり古い話なんじゃ。
ああ。
ただここの桜はなかなかのもんなんで。
これがそうじゃ!
おおっ、たしかに!
毎年3月末から4月上旬までこの鹿島城跡である「鹿島城山公園」で「かしま桜まつり」が開催されとるけえな。
その時期にいくんをオススメするわ。
時間があれば行くべきだな。
そんなわけで意外な桜スポット「鹿島城跡」、みなさんも鹿嶋市に行く機会があればぜひ立ち寄ってみてつかあさい!
ここで花見酒と洒落こもうとするあたりがわしの限界なんじゃあ思います。