42話① 【レア】勝運を授かりたいなら、この「太郎坊宮」

文字数 898文字

東近江にはアスリート御用達の神社があることを知っとるか?
そんな神社があるんですか?

ああ。

この「太郎坊宮」がそうじゃ!

石段といい、なかなかに雰囲気あるところだな!
それにしても変わった名前の神社ですね。

ああ。

ここの本当の名前は「阿賀神社」というんじゃがな。

通称の「太郎坊宮」の方が有名なんじゃ。

なんでなんですか?
それはこの阿賀神社のふもとに、最澄が寺を建てた際、太郎坊という天狗が山からおりてきて、寺の建立を手助けすると同時に、その山の守護神になったいう話があるけえじゃよ。
それで天狗が強調されてるのか!

そういうわけじゃな。

ちなみにここのお守りは、たいていが天狗がらになっとるんじゃ。

これでもかいうぐらいに天狗押しになっとるで。

じゃあ、アスリート御用達というのも、その天狗のご利益にあずかろうというわけですか?
いや、それはまた違うんじゃ。
違う?

ああ。

実はこの神社にはな、鞍馬寺から降りてきた源義経が、陸奥国平泉の藤原秀衡の下に赴く際に立ち寄り、源氏の再興と戦勝のために勝ち運を授けてくれるよう祈願したという言い伝えがあるんじゃ。

その後、源氏の再興が見事なったわけじゃけえ、その効果たるや絶大なもんじゃろうて。

源義経伝説はほんと、よくありますね。

まあのう。

ただ、ここは京から奥州へ向かう途中じゃけえ、わりと信ぴょう性はあると思うで。

ちなみにここには源義経が腰を下ろしたといわれる大岩もあるんじゃ。

これがそうじゃな!

これはこれで珍しいもんだな!

では、アスリート御用達なのは、天狗効果ではなく、源義経効果ということですか?

いや、それも違うんじゃ。
なんでっ!?

だって、考えてみい。

源義経もここの神社に勝ち運を祈願したわけなんで。

つまりそれ以前から、ここは勝ち運を授けてくれる神社いうことが知られとったいうわけなんじゃ。

あ、そうか!

むろん源義経伝説がプラスに働いた可能性は大いにあるが、それがメインというわけじゃないんじゃ。

アスリート御用達いうんは、ここの神様が「勝ち運」を授けてくれるといわれとって、それがまためずらしい神様じゃけえなんよ。

めずらしい?

ああ。

そのへんの解説は次のページでやっちゃろうかいのう!

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登場人物紹介

今岡英二(天使)


いまや「小説のキャラよりキャラが立っている」でおなじみの、同コラボノベルの作者。

行動力の化け物。

昔バンド活動をやっていたときは音楽漬けの生活をしていたが、

作家/ライターの生活に移ってからは本漬けの日々を送っている。

そのわりには動き回ることを止めないのはなぜなのか。

目下のところ、それは謎である。


「物書きが自分の足で情報を探さんようになったらおしまいじゃ(笑)」とは本人の弁。


今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、根が優しく義理堅い人情派。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、だからといって他の野球ファンを貶めることはない。野球好きに貴賎はないというのが信条。


「三食食えて野球が見られる。これ以上の幸せがあろうか……。あとはこれでまたカープが優勝してくれりゃあ、言うことなしじゃ……」とは作者のコメント。


今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなものまで見るんだ!」「ふつうそんなところなんか行きませんよ!」とキャラにつっこまれても、「勉強のためじゃけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。


ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。


武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。


石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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