38話② 【変】超B級スポット「関ヶ原ウォーランド」

文字数 779文字

さっきの続きじゃがな。

ここは歴史初心者と歴史探求者には楽しめるが、

一般的な歴史好きにはむずかしいところといってもええかもしれんな。

どういうことなんだ?

ここの石像は、たしかにとんでもコンクリート像かもしれんが、

この配置や旗差しものにはいろいろこだわりがあるんよ。

というと?

実はここ「関ヶ原ウォーランド」は3万平方メートルもの敷地があるんじゃが、ここにある石像の配置は当時の布陣図を忠実に模したものなんじゃ。

これら山頂に陣取った各軍なんかは、わざわざ小高い丘を作って、その上にちゃんと立てられとるいう細かいこだわりがあるんじゃ。

マジかっ!?

しかも旗差しものまで当時のものを忠実に再現しとるんじゃ。

これまでのものはなかなか拝むことができんのう。

それはすごいですね……

また敷地内には関が原資料館があり、ここでは全体の布陣図はもちろんのことながら、関が原の戦いの経緯や各軍の人員動員数など、細かい数値を検証することもできる。

武具甲冑資料館では、実際に関が原で使用された武具や甲冑、火縄銃なんかも見ることができるんじゃ。

それを聞くと、すげえところなんだなって気がしてきたな。

実際、すごいところじゃとわしは思っとるよ。

ちなみに余談ではあるが、ここの石像はすべてコンクリート像作家の浅野祥雲によるものなんじゃ。

浅野祥雲?

ああ。

1978年に亡くなられた方じゃがな。

近年はTV『タモリ倶楽部』『マツコ&有吉の怒り新党』でも取り上げられた方じゃけえ、それで知った人もおるかもしれんのう。

ちなみにこの「関ヶ原ウォーランド」の隣にある「宝蔵寺」にも浅野祥雲の作った観音像があるのう。

またノーモア関が原かっ!!

あんな戦いは繰り返しちゃあいけんいうことなんじゃろうて。


そんなわけで関が原の超B級スポット「関ヶ原ウォーランド」、みなさんも関が原に行かれた際はぜひ足を運んでみてつかあさい!

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)
※これは自由参加コラボです。誰でも書き込むことができます。

※コラボに参加するためにはログインが必要です。ログイン後にセリフを投稿できます。
※本コラボは完結済みです。

登場人物紹介

今岡英二(天使)


いまや「小説のキャラよりキャラが立っている」でおなじみの、同コラボノベルの作者。

行動力の化け物。

昔バンド活動をやっていたときは音楽漬けの生活をしていたが、

作家/ライターの生活に移ってからは本漬けの日々を送っている。

そのわりには動き回ることを止めないのはなぜなのか。

目下のところ、それは謎である。


「物書きが自分の足で情報を探さんようになったらおしまいじゃ(笑)」とは本人の弁。


今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、根が優しく義理堅い人情派。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、だからといって他の野球ファンを貶めることはない。野球好きに貴賎はないというのが信条。


「三食食えて野球が見られる。これ以上の幸せがあろうか……。あとはこれでまたカープが優勝してくれりゃあ、言うことなしじゃ……」とは作者のコメント。


今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなものまで見るんだ!」「ふつうそんなところなんか行きませんよ!」とキャラにつっこまれても、「勉強のためじゃけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。


ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。


武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。


石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色