29話① 【桜】埼玉「大宮公園」と「動物園」

文字数 1,266文字

今回はどこの桜の名所を紹介するんですか?

ああ。

今日は埼玉は大宮の桜名所でも紹介しようかの。

大宮?

おう。

ちなみに大宮いう地名はなんでつけられたか知っとるか?

いや……。
もとからあった地名じゃないんですか?

違うのう。

ここには氷川神社があったけえ、その地名がつけられたんよ。

氷川神社?


氷川神社なんて、わりとありませんか?
いや、氷川神社があるのは、埼玉や東京、あとは神奈川県の一部に限られるんじゃ。
他の地域にはないのか?

基本的にはないな。

氷川神社は武蔵国の一宮じゃったんで、旧武蔵国にのみ散らばっとるんよ。

一宮?

その地域で一番社格の高い神社いうことじゃな。

武蔵国は埼玉と東京、神奈川の一部がそれにあたるんで、氷川神社はそのエリアでのみ見られるいうことなんじゃ。

なるほどな。


あと、ついでにいえば、奈良時代から平安時代にかけて、武蔵国の国府、つまり行政機関がおかれたメインの街は東京の府中市じゃったんじゃ。国府の中心地があったけえ、「府中」いうわけなんじゃ。
マジかっ!?

ああ。

この国府がらみの地名はわりと多いんで。

広島にも府中市や府中町があるが、これらはいずれも備後国や安芸国の国府があったところじゃし、山梨県の甲府市は「甲斐国の国府」があったけえ「甲府」いうわけじゃしな。

地名から昔の政庁所在地を読み取ることができるいうわけなんよ。

歴史好きならではの観点だな……。

でも、肝心の氷川神社が大宮の地名にかかわっているっていうのは?

それだよ。

地名にかかわっているなら、氷川っていう地名になるんじゃねえのか?

ストレートにいくなら、そういうのもあるかもしれんのう。

ただ氷川神社は武蔵国にようけえあったけえ、それじゃとどの氷川神社かわかるまい。

なので、氷川神社の本宮だけ、他と区別するために「大いなる宮」ということで「大宮」と呼ばれたんじゃ。

それがいまの「大宮」いうわけなんよ。

なるほど!

そういうことだったんですか!

おう。

そういうことなんじゃ。

でな、ここ大宮には「日本さくら名所100選」に数え上げられるほどの桜名所があるんじゃ。

マジかっ!?

ああ。

さっきも言うた氷川神社、そこに隣接する「大宮公園」がそうじゃ。

ほれ、このとおりよ!

ほう、これは見事なもんだな!
100選に数えられるだけありますね!

ほうじゃろう、ほうじゃろう。

実はこの公園はかなりの大きさのもんでな。

野球場はもちろんのこと、Jリーグの大宮アルディージャの本拠地・NACK5スタジアム大宮があったり、大宮競輪場があったりしとるんじゃ。

関東近郊でもここまでの大きさのはなかなかあるもんじゃないんで。

そこまでの施設があるなら、かなりの大きさでしょうね。
ちなみにここには無料で見られる、なかなかの施設があるんじゃが、それがなにかわかるかの?
無料で見られる?
それは他の地域にはないものなんですか?

いや、他にもある。

ただ無料でここまで見せるのは、そうそうあるもんじゃないのう。

それがなにかわかるか?

……わかんねえな。
……ちょっとむずかしいですね。
ほいじゃあ、その答えは次のページで紹介させてもらおうかいの!

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登場人物紹介

今岡英二(天使)


いまや「小説のキャラよりキャラが立っている」でおなじみの、同コラボノベルの作者。

行動力の化け物。

昔バンド活動をやっていたときは音楽漬けの生活をしていたが、

作家/ライターの生活に移ってからは本漬けの日々を送っている。

そのわりには動き回ることを止めないのはなぜなのか。

目下のところ、それは謎である。


「物書きが自分の足で情報を探さんようになったらおしまいじゃ(笑)」とは本人の弁。


今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、根が優しく義理堅い人情派。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、だからといって他の野球ファンを貶めることはない。野球好きに貴賎はないというのが信条。


「三食食えて野球が見られる。これ以上の幸せがあろうか……。あとはこれでまたカープが優勝してくれりゃあ、言うことなしじゃ……」とは作者のコメント。


今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなものまで見るんだ!」「ふつうそんなところなんか行きませんよ!」とキャラにつっこまれても、「勉強のためじゃけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。


ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。


武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。


石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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