オマケのニャンコ イザベラと子猫の語らい

文字数 231文字





ー イザベラと子猫の語らい ー


いま下の階にいる(くれない)様の声が聞こえたわ


メデアとイソルダの里親候補者のことで、一生懸命になってくれているのね



ミィミィ


ミャーミャー


ミャアミャア


ニィニィ



ねぇ、みんな。

お父さんのことは好き?



ミィ!


ミャー!


ミャア!


ニィ!



ふふふ、子猫たちの声が一段と大きくなった。

しゃべれなくても、わたしの言ってることがわかるのね


じゃあ、お母さんのことは好き?



……


……


……


……



え……?



ミィミィ♪


ミャーミャー♪


ミャアミャア♪


ニィニィ♪



ホッ、よかった
















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登場人物紹介

紅 

ねこねこファイアー組の元ボス猫。

亡き友人であり部下でもあったオス猫に、妻のイザベラとその子どもたちを託され、結婚することになった。

夫婦仲は良好で近々子ども産まれる予定だが、生活は苦しく、落ち着ける居場所を求めている。

ワケあって住処を離れることとなったので、家族と共に町へ向かうが……。


イザベラ 

紅の妻。メデアとイソルダの母猫。

メデアとイソルダは、亡き夫とのあいだにできた子ども。亡き夫はねこねこファイアー組の幹部のひとりだったが、ニャニャ丸組との抗争により深手を負い、他界した。

知性的な猫であり、ドアノブに手を伸ばして開けることもできる。

メデア 

紅夫婦の娘。

生まれたての頃は甘えん坊だった。弟に冷めたツッコミを入れることが多いが、逆にからかわれることも。

紅が父猫になるまではボスとして遠巻きに眺めるだけだったので、なかなか同居になじめなかったが、共に行動することで次第に心をひらいてゆく。

イソルダ 

紅夫婦の息子。

幼いころから体つきが丸く、運動嫌いが拍車をかけ、筋肉量の少ない体形はぷよんとしている。

スコティッシュフォールドのミックスだった父猫の影響を受け、片方だけ折れ耳。

口癖に「ニャウ」を多用する。調子に乗って姉のメデアをからかい、反撃を浴びることもしばしば。

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