オマケのニャンコ 前回の話の続きも含む

文字数 1,521文字











みつき、元気~?


遊びにきた、ニャウ



あっ、メデア様とイソルダ様!

それに奥方様も!



ふふ、元気そうね。

子どもたちがあなたと話したいっていうから、訪ねてきたのよ



拙者のような下っ端のためにご足労いただき、恐縮の至りでございまする!



そう(かしこ)まらないでよ。

もうねこねこファイアー組はないんだから


ところでさー、ちょっと気になるんだけど



なんでございまするか?



みつきのその頭の毛、いつまで立たせてるの?



えっ!?



余計な毛が絡んでるだけなら、取っちゃえばいいのに


手でこすれば取れそう、ニャウ



拙者もそうしたいのはやまやまでございまするが……



何か問題でもあるの?



こっ、これ以上は、拙者にはなんとも申せませぬ……!





はわわわわ!

作者がうっかり忘れていたせいで、修正前の画像を量産してしまいました!



後日、改めて修正いたしまする~っ!



と、みつき風に言ってみましたが……改めてご挨拶を


作者の心の声を代弁するアイ・キャットでーす!


前回、文字数が多くなるので途中で区切ったツートンの設定に関して、続きを解説しますね~


チャット式でひとりトークだと味気ないので、助手を連れてきました~♪



ジロリ組のボス猫・プルートだぜ!


って、俺……助手かよ



まぁまぁ、そう言わずに

ではツートンに関してですが



ツートン?



あー、そこはほじくらなくていいですから



なんだよ、やりづれぇな



ツートンは〝里親に引き取られつつも何度もトライアルに失敗している猫〟という設定であります


出自は不明ですが、人に保護された以上、保護猫には違いありません



ほぅ



保護猫は、ある意味強運の持ち主だと思います。

命の危険にさらされながらも九死に一生を得、厳しい環境からの脱出に成功するのですから



そうだな



ところが歯車が狂うと、人の手に渡って不遇を味わったり、安定した暮らしを得るまえに度々返却されるといった、不幸せを味わうことになってしまいます



ひでぇ話だな



そのような落ち度が果たして猫にあるだろうか?

そのような状況にふさわしい理由など存在するだろうか?


作者なりに考えました。

そして保護猫が不当に扱われる理由など、〝ない〟という結論に至りました



俺も同感だぜ



仮に他の猫より狂暴でも、粗相が多くても、先住猫と合わなくても、受け入れる方もいるでしょう。

すべては里親さん次第です


作者は保護団体とのつながりはないので、その例を列挙し具体的に述べることはできません


ですが、やはり猫の立場を中心に考えると、〝運が悪かった〟としかいいようがないわけです



はぁ、結局運に左右される運命なのか



そうですね……。

熟慮した結果、何度もリターンされるに見合う適切な理由はないと考え、だったら設定はフィクションにするべきだろうと、あのような設定に至りました



どんな設定なんだよ?



多重猫格(人格)な猫です



振り切ってんなー……


けど人から見れば、猫って別人級に裏表があるように見えるらしいからなー



そうみたいですね


ちなみに猫の精神疾患については、まだ解明されていないことのほうが多いです。

例に挙げると、分離不安、PTSD、うつ、不安症など


人間が患うものと酷似している症例が多いのは、脳の仕組みが根本的に同じだからでしょう


個人的には、未だに発見されていない疾患もあるのではないかと思っています



仮に発症していたとしても、人に気づかれないままひっそりと埋もれてんじゃねぇーの?



むしろひっそり埋もれたまま、そういった症状を患う動物たちが減ってくれるほうが喜ばしいですね



おう、そうだな!



長くなりましたので、このあたりで失礼します。

紅編はまだ続くので、次回も読んでいただければ幸いです



やれやれ。

まだ俺の出番は来ねぇのか……


















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登場人物紹介

紅 

ねこねこファイアー組の元ボス猫。

亡き友人であり部下でもあったオス猫に、妻のイザベラとその子どもたちを託され、結婚することになった。

夫婦仲は良好で近々子ども産まれる予定だが、生活は苦しく、落ち着ける居場所を求めている。

ワケあって住処を離れることとなったので、家族と共に町へ向かうが……。


イザベラ 

紅の妻。メデアとイソルダの母猫。

メデアとイソルダは、亡き夫とのあいだにできた子ども。亡き夫はねこねこファイアー組の幹部のひとりだったが、ニャニャ丸組との抗争により深手を負い、他界した。

知性的な猫であり、ドアノブに手を伸ばして開けることもできる。

メデア 

紅夫婦の娘。

生まれたての頃は甘えん坊だった。弟に冷めたツッコミを入れることが多いが、逆にからかわれることも。

紅が父猫になるまではボスとして遠巻きに眺めるだけだったので、なかなか同居になじめなかったが、共に行動することで次第に心をひらいてゆく。

イソルダ 

紅夫婦の息子。

幼いころから体つきが丸く、運動嫌いが拍車をかけ、筋肉量の少ない体形はぷよんとしている。

スコティッシュフォールドのミックスだった父猫の影響を受け、片方だけ折れ耳。

口癖に「ニャウ」を多用する。調子に乗って姉のメデアをからかい、反撃を浴びることもしばしば。

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