第93話 なにかがどこかで始まるときに。

文字数 963文字

成瀬川るるせ
2024年7月21日 20:43

なにもしないでぼーっとしてる。
部屋には扇風機が回ってる。
夜になった。暑い日だった。
ずっと暑いけど、早朝と夜は、比較的過ごしやすい。
だらだらしながら、なにもしない今現在を気に入っているところがある。
炭酸やアイスコーヒーを飲むたびに、生きている喜びを感じる。
今日も有難う、と誰にでもなく、感謝する。
僕は何年経ってもぐだぐだしているだけで、役立たずだが、役に立つ人間になれるとも思わない。
あとどのくらい僕は生きられるんだろう。
身体の不調で、これはそろそろ終わりが来るんじゃないか、という日が増えた。
逃げ場はない。
人体の問題だからだ。
まだまだ勉強が至らない。
勉強が至るってことは不可能な話なのであるが、それにしたって僕は勉強不足だ。
経験値もまるで足りてない。
なんならあたまが足りていないとバカにされるほどだ。
愚痴っても仕方ないけども。
なにかが始まるような気がする、どこかで。
それが僕に波及するような気もする。
いつだって僕は受け身だ。
受け身なら受け身で、待ち受ける体力が必要だと考える。
健康とは程遠い僕だけど、少しだけ底上げすることなら出来るんじゃないか。
出来るなら、底上げして、なにかが始まるときに、立ち向かえるようにしたい。
今はスマートフォンでぺちぺちこの文章を打っている。
充電は20%くらいだ。
僕はそんなにもケータイ依存性なのか。
でも、ろくに情報なんて見ない。
なにかを楽しむには、身体が不健康過ぎだ。
こころなんか、不健全の極みだ。
僕は碌でもない。
生きる価値はない。
価値がなくても、生きてるから生きてるし、限界は近い状態。
書いていたら、眠くなってきた。
起きていないとならない理由がない。
いい加減な生活をしているんだなぁ、とこういうとき思い知る。
なーんか、本当はなにもかも消え失せて僕の存在が嘘になるのかも。
無かったことにされて、人生から退場願われる、みたいな。
ネガティブだなぁ、我ながら。
休み休み、たまに動く。
命はなくなりそうで、どこかでなにかが始まりそうで。
不思議な感覚。
翻弄されている、すでに。
自分の人生の理不尽に抗いながら、どこまで行けるだろう。
過ごしやすいけど熱帯夜になるこれからに、僕はあくびをしながら、静かに待つ。
なにかを。
僕はただ、楽しく笑いながら生きていたかったのになぁ。
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