第32話 覚え書き【2022元旦に書いた】

文字数 1,115文字

小説に流し込みたい、負の感情がある。雑記で書くと問題がある、不愉快になる内容。フィクションに出来ればちょうどだろうな、と思う。けど、今は雑記で書く。今回はそういう趣向の雑記だ。



今年も小説を書いていけたら良いなぁ、といつも思っていて、今年も相変わらずにそう思ってる。僕の人生、それしかないし。僕は小説を書き続けたいだけだ、でも、これが案外難しい。ずっと書き続けられているひとは偉いよ。僕は何度も故障しながら、毎回、どうにか執筆できる環境をつくり、執筆できている。全然偉くない。そもそも故障するのがよくない。故障、とは言うけど、外部要因で、そうなる。思い出すと負の感情があふれ出す。僕は自分は恵まれた人生なのだとは思うけど、その恵まれた部分を奪い去っていく奴らがいる、というのをひたすら見てきた。というか被害に遭ってきた。人並みに生きていると気に食わなくて蹴り落とす、そういう奴らがいて、でも、そのことを言うと「被害妄想だよ」と、病気の人間を見る目で蔑まされる。碌でもないよな、いろいろ。だまされない知恵を持っていない僕がわるい、って論調にも、よくなる。


この気持ちをなんて表せばいいのだろう、と考えると、たぶん、フィクションで、アクションやエモーショナルな心理描写などで表すのが良い。今のように、雑記で書くとひとりよがりが過ぎる。読んでいて不愉快だ。自分でもそう思う。直接書いても、不愉快なだけで、効果がない。



一方では、様々なひとの尽力のおかげで、僕はどうにか生きていられるという事実がある。ありがたいことだ。世の中には、善意というものも、存在している、それは確かに、ある。僕は小説しか書けないけど、小説の力をみくびってはいけない。僕のような被害者にならないように、ということを、そして、少しだけ存在するこの世界の〈善意〉は確かにあるのだ、ということを、表現することも出来るのではないか、と思うのだ。表現できれば、少しだけこの世界が変わる契機のひとつに、微力ながらではあるが、なる。



善意と悪意。これは二項対立にはならない。一人の人間のなかには、どちらもある。人間て、複雑だ、という言い方も出来るし、でも、世論的なデータになると単純に思えることがある。きっと「ざっくり」させると単純化がなされるのだな、と。一方の複雑というのは、個人的な、実存的な次元においては、ひとは複雑だ、ということだ。



僕はこの記事で、やけに普通のことを書いている。でもこの〈陰陽〉のコントラストは、描くに足ることだと考えている。「フツー」って言わずに、さ。描き出したい。

……これ、覚え書きになっちゃったなぁ。雑記帳に書いておくような内容だ。だけど、公開しておこう。
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