第79話 黒木あるじ先生の講座に参加したよ

文字数 1,580文字

山形県へ行ってきた!! 怪談作家の黒木あるじ先生と鷲羽大介先生の講座に参加するためだ!! 山形小説家・ライター講座、である。
だらだらツイートをして山形駅にたどり着く。正確には、高速バスで来たので山交バスターミナルに着いたのだ。




こちらが山形駅。
僕の作品も講評していただいた!!
去年末、時間が出来そうだったので山形市に行くことにして、楽しみにしていたのだ、この日を。
詳しいことは一ヶ月後くらいにpixivファンボックスで、一ヶ月間全体公開記事になるので、それを読んで欲しい。記事になったらお知らせします。NOVEL DAYSでは活動報告などで、noteではつぶやきで。そのときはあらためてよろしくねー。

講座が行われたのは遊学館という、生涯学習センターである。市民講座なのだ、Zoomでネット中継もあるけど!! 遊学館にはレストランがあり、そこでカレーを注文したら凄く凝ったメニューが出てきてしあわせ!! ちなみに夜は寒鱈鍋をみんなで食べました。

講座の内容はそういうわけで記事になるので書かないし、オフレコの話をあるじ先生にたくさん伺ったのだが、それも今は書かない。ただ、あるじ先生は実話怪談作家さんということで〈フィールドワークの仕方〉の〈鉄則〉をこっそり教えていただいた。あと、紡績の話をあるじ先生としたのだが、僕も先生も言わなかったけど、これはマックスウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を読んでいないとなかなかわからない内容だった。マニファクチュアが工場労働に置き換わるその流れの必然性の話だ。近代化と怪談って、ゾクゾクしないか? 僕はする。




あるじ先生からサインをいただいた!! 名前、成瀬川るるせにしてもらった!! ハッピー!!
そして、それだけじゃないんだなぁ、あるじ先生、本当に真摯に向き合ってくれて、なんと僕の原稿に朱を入れてくれたのだ!! 原稿を提出した全員に赤ペン入れてくれたのです、ふとっぱらだぁ!!




講座のあとでアドバイスをもらって、それは「成瀬川さんは超大盛り海鮮丼をつくってしまう。寿司をつくるんだ、腹八分目で!!」というもので、例えば「僕はある座談会でミステリをつくってくれ、ということを言われ、一方でゲーム会社の方からは小説を書き続けてくれ、と言われ、混乱している」旨を話したところ、「ゲームはキャラクターがしっかりしていれば続きが書けるスタイルだからそれをしてくれということで、ミステリの場合はその都度切り札のカードを切っていくスタイルで、それは齟齬は来さない。要求されているものそれ自体が違うのだ」って内容でアドバイスしていただけて、もう、目からうろこでした!!
本当に今悩んでいる問題が氷解した。
ほかにも、「海鮮丼」をつくってしまう場合の〈希釈の仕方〉も教えてもらった。
最高だった!!





次の日は済生館へ行った。





明治期の建築物。病院だった場所だ。医療器具や医療・薬学資料が飾ってあり、医学の歴史がたどれる、素晴らしい施設だ。








女子高生たちに混じってらーめんを食べたり(と、言うと語弊があるが)、第二公園という場所で静態保存されているハチロクを観たりして、今回の旅が終わる……のだが。



怪談の会に出かけたからか、こんなこぼれ話が。
とある建物で浮世絵が飾ってあって。錦絵っていうカラー版の浮世絵。その錦絵、鬼たちが赤子をガツガツと喰らってらっしゃる。これはなんだろう、と解説を読むと、
「昔は〈口減らし〉のためによく子供を間引くことがありました。この錦絵はそれを伝えるためにつくられました」
 ってある。
受け付けの学芸員さんに「写真、撮っていいですか」
 と訊いたら、
「ダメですねぇ〜」
 って、ニコニコ笑顔で返された。
「ですよねー」
 って頷く僕。
 怪談の旅の最後に特級呪物と出会ってしまったのであった。
(全国にこの風習はありました)
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