第40話
文字数 561文字
秋の夕暮れの大自然の空気を満喫していると、
「私、すっかり寝てしまって。御免なさい」
謝るのは僕の方です。本当に申し訳ない。心の中で土下座する。
「夕食を頂いたら、儀式を執り行うわ。準備はいいかしら?」
慌ててリュックを開き、中身を確認する。うん、大丈夫。いつでも準備はO Kだ。
「夜は肌寒いと思うの、手早く済ませたいからよろしくお願いね」
分かっている。風邪をひきたくないし。
「宿に戻ったら、一緒に露天風呂に入りましょう、ね」
すっかり僕を信頼してくれているかなえに済まない気持ちでいっぱいになるのだが、僕の己は力強く漲り始めるのであった。
夕食後、僕達は近くの神社へと向かう。携帯電話の電灯機能を駆使して暗闇の中目的地の湖畔に辿り着く。すぐ後ろに神社の赤い鳥居がぼんやりと滲んで見えている。
僕らはリュックから農産物を取り出し、湖畔の砂の上にそっと並べる。それが終わると急いで服を脱ぎ、全裸になる。
寒いし真っ暗なので、青い欲望は全く漲らず、粛々と全宇宙に向けた神秘の儀式は進んでいく、と言っても一人踊り狂う彼女を眺めているだけなのだが。
儀式が終わり急いで着衣し宿に歩を向ける。因みに農産物はそのまま放置した、田沢湖に座す精霊への贈り物だとの事。
ブルブル震えながら漸く宿に辿り着き、浴衣に着替えて露天風呂に向かった。
「私、すっかり寝てしまって。御免なさい」
謝るのは僕の方です。本当に申し訳ない。心の中で土下座する。
「夕食を頂いたら、儀式を執り行うわ。準備はいいかしら?」
慌ててリュックを開き、中身を確認する。うん、大丈夫。いつでも準備はO Kだ。
「夜は肌寒いと思うの、手早く済ませたいからよろしくお願いね」
分かっている。風邪をひきたくないし。
「宿に戻ったら、一緒に露天風呂に入りましょう、ね」
すっかり僕を信頼してくれているかなえに済まない気持ちでいっぱいになるのだが、僕の己は力強く漲り始めるのであった。
夕食後、僕達は近くの神社へと向かう。携帯電話の電灯機能を駆使して暗闇の中目的地の湖畔に辿り着く。すぐ後ろに神社の赤い鳥居がぼんやりと滲んで見えている。
僕らはリュックから農産物を取り出し、湖畔の砂の上にそっと並べる。それが終わると急いで服を脱ぎ、全裸になる。
寒いし真っ暗なので、青い欲望は全く漲らず、粛々と全宇宙に向けた神秘の儀式は進んでいく、と言っても一人踊り狂う彼女を眺めているだけなのだが。
儀式が終わり急いで着衣し宿に歩を向ける。因みに農産物はそのまま放置した、田沢湖に座す精霊への贈り物だとの事。
ブルブル震えながら漸く宿に辿り着き、浴衣に着替えて露天風呂に向かった。