第25話

文字数 472文字

 テントに戻り、女子テントにお休みを言って広田と男子テントに寝転び、先程の顛末を語ると、
「ざまあみろ。おららなんていぢゃづぐ隙もありゃしながったぜ」

 雰囲気で何とかするのではなかったのか?

「まるっきりだわ。あいづ好ぎな男でもいるんじゃねえがな」

 そっか。それよりお前古舘の何処が好きなんだよ?

「うーん、好ぎって言うが、ただやりでえだげがも」

 お前、サイテーな漢だな… 風俗にでも行けよ

「金が勿体ねえし。なるだげ手っ取り早ぐ男になりでえんだわ」

 それって古舘に失礼じゃねえのかよ?

「はあ? こっただもんだべえが。え、なに、東京は違うのが?」

 ううむ… まあ、似たようなもんかもな…

「だべだべ。そんでおめの最初の女ってどったなんだったよ?」

 え聞きたい訳? 仕方ねえな、誰にも言うなよ。

「聞きで聞きで! どっただ女子とどっただなんだったの?」

 突如僕らのテントに古舘とかなえが乱入してくる、何これ逆夜這いってやつ?

「ばーか。誰がおめらどする訳ねぁーじゃ。で? 聞がせて聞がせて!」

 僕は苦笑しつつかなえを一瞥すると、かなえも興味津々な表情であった。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み