第35話

文字数 265文字

 広田に小旅行の顛末をこと細やかに話すと、同情してくれると思いきや

「やっぱおめ、相当毒されでぎでらぜ。大丈夫か? 少し距離置いただ方が良ぐね?」

 と真剣に心配されてしまう。

 広田から話を聞いた古舘からも、
「ひゃぐ年に一度の台風って…… ちょっとあの子心配だよ」

 と言われてしまった。更に、そんな戯言に耳をかし彼女と共に行動する僕に、
「ちゃんと言った方がいいよ、そろそろそういうのやめだ方がいいよって」

 と説教されてしまう。

 二人の言い分はよく分かるしとても有り難かった。だが僕はかなえとの関係を変えることをせずに秋は深まって行く。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み