第47話

文字数 325文字

 町の収穫祭は無事に終了したようだ。僕らが町に戻ると広田と古舘が
「一体おめ達、何処にしけごんでらったのよ?」

 するとかなえが、
「内緒さ決まってんだじゃ、ねー翔ぐん」

 と爆笑するものだから、二人は大いにのけぞったものだった。

 一体全体、どこで何をしていたのか広田が執拗に聞いてくるので、とある場所で快楽を貪り合っていたと答えると

「いーなー、おらも早ぐへっぺしてえなあ」

 と絶叫した。

 それを呆れ顔で古舘が吐き捨てる。

「まず毎日歯磨ぎなさいな、話はそれからだべ?」

 その二人のやりとりを聞き、またもやかなえが爆笑する。その様子に二人は呆然としている。そして僕に本当の所彼女に何があったのかそっと聞いてくる。

 僕は微笑しながら彼女に聞きなよ、と受け流した。
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