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文字数 481文字
少女は少年の提案に反抗するように、
涙を拭い、地に横たわっていた
血のついたままの剣を手にとって立ち上がった。
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前日の出来事を思い起こすような目覚めに、
冷や汗をかきながら部屋を見渡すも、
イーリアスの姿はなかった。
首をかしげながら、
カノンは軽く身支度をすませると、
食事をとるために階段を降りて行った。