16-2
文字数 903文字
少年は何かに気づいたように声をあげると、
ぐいぐいとカノンの体を押し始めた。
ぐいぐいとカノンの体を押し始めた。
少年に押されるがまま、
建物の陰に隠れ、
カノンは息を静かに整えた。
建物の陰に隠れ、
カノンは息を静かに整えた。
そのまま息をひそめると、
陰から少年の様子を伺う。
すると、やや痩せぎすの青年が
少年の下へ歩いてきた。
陰から少年の様子を伺う。
すると、やや痩せぎすの青年が
少年の下へ歩いてきた。
激昂したフランツが
エンを強かにぶった後も、
とどまることなく言葉を続ける。
少年の胸倉を掴みかけていた青年は、
第3者の声に目を丸くして振り返る。