先輩と2人でシャワールーム
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人が聞いたら誤解しそうな会話だったけど、ここにいるのは僕と涼美先輩だけだ。気にすることもないし、気にしている余裕もない。
ちょっとでも早く、逃げ込まなければならなかった。
逃げる場所をあちこち探していたら、すぐ眼の前に半開きのドアがあったのだ。とりあえず、涼美先輩の手を引いて駆け込んだ。
意外にも、恥ずかしそうな声が聞こえる。
入ってから、気が付いた。
校内には、合宿用の風呂もある。そういえば、今夜は男子が風呂に入って、女子はシャワールームを使ったのだ。
でも、どっちがどっち専用ということもないし、泊まるのは今夜だけのことなので、隠れるのに気にすることもない。