先輩の誘惑
文字数 460文字
なんだか、シャドウというキャラがつかめてきた。結構、カッコいい。涼美先輩が頼りにするのも分かる気がした。
僕を押さえ込んだまま、涼美先輩がしなやかな身体を這わせてきた。
さすがにここまでくると、シャドウのふりはできない。本当のことを言わないと、なんだか大変なことになりそうな気がした。
小柄だけどキュっと引き締まった身体の線が、カーテンに影となって浮かぶ。
シャワールームだわ2人でお寝んねしてるわとなれば、100%の確率で僕の人生は終わる。
ここは、決断の時だった。
ここは、決断の時だった。
甘い囁きが、重大な告白を止める。
だめだ。ここで大騒ぎになったら、カーテンから顔を覗かせた舞歌の前に姿が現れてしまうかもしれない。
先輩の恋人のふりを続けると、切ない想いの告白は続いた。