上演中の不謹慎な妄想
文字数 422文字
まず、私は無罪、いや、無実を主張いたします。確かにご令嬢のオフィスへ忍び入った事実は認めます。しかし、それは企業の秘密を盗み出すという行為とは別の犯罪を構成するものです。そもそも目的のありかを、あなた方はいかにして証明するおつもりか!
裁判やってるときの長い長いセリフを、シャドウはすらすらとこなす。僕にはとても真似できなかった。
学者に不利な証拠や証言が次々に積み重ねられ、次から次へと緊迫のシーンは続く。
こうして学者は窮地に立たされ、そして舞台は……。