正美の思い(3)

文字数 478文字

 シンはゲームソフトを欲しがっていたようだった。

「ゲームだと正美が買ってあげちゃってるってことない?」

「大丈夫。中古が出てからボーナスで買ってあげるって言われてるみたいだから。」

「じゃあシンちゃんはそれにしよう。アヤちゃんも何かオモチャにするとして問題は正美・・・」

 本来の目的のシンのゲームはすぐに見つかりアヤのオモチャもちょうどいいのが見つかったが正美へのプレゼントだけ迷いに迷った。

 インテリア雑貨にしようかと思ったけれどあまりそういったものに興味がなさそうだからやめた。

 武田くんは全く役に立たなかった。ちょっとしたコスメとトイレタリー周りの雑貨にした。

 これならさりげなくて受け取る側も負担を感じなくて済む。ラッピングしてもらいプレゼント購入の用事は済んだ。

 あとはいつ渡すか。パーティーをするといっても結局は正美の家でするのだ。

 普段の集まりも私のところでもよかったけれど子供の玩具があったほうが飽きなくてすむし移動が面倒だからうちでいいと正美がいつも言うのだ。

 だからパーティーも正美の家でするほうが彼女にとっても都合がいいのだろうと思った。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み