がんじがらめ
文字数 498文字
アラームで起きた時、頭が痺れたように重く感じた。
悟はまだ完全に寝ていた。私はカーテン越しの薄暗い光の中でぼんやりと悟を見ていた。
昨晩の事を考えていた。眠りは身体の熱を冷ました。もう夢中になれない。気持ちは離れてしまった。
でも別れられる気がしない・・・
2人でいて幸せを感じたのはいつが最後だろう。楽しかったのはいつだろう。
覚醒していくに連れ精神は混沌の中に沈んだ。このがんじがらめの状態から抜け出さなくてはならない。
のっそりと起き上がりリビングに移動した。カーテンを開けても昨日と同じように鈍色の世界だった。そろそろ雨の季節なのかもしれない。
職場に行くのがますます気が重かった。いつもの朝のように自分も準備をしながら悟を起こした。送り出しやるべき家事を済ませてから出勤した。
誰とも会いたくなかった。やらなければならない課題を後回しにして逃げ道を模索しているのを咎められるようなそんな気分だった。
武田くんと話さなければならない。それとも気持ちを確かめたところで応えられないなら気づかないふりをしたほうがいいのか。
答えは出なかったけれど昨日の事を何もなかったことには出来なかった。
悟はまだ完全に寝ていた。私はカーテン越しの薄暗い光の中でぼんやりと悟を見ていた。
昨晩の事を考えていた。眠りは身体の熱を冷ました。もう夢中になれない。気持ちは離れてしまった。
でも別れられる気がしない・・・
2人でいて幸せを感じたのはいつが最後だろう。楽しかったのはいつだろう。
覚醒していくに連れ精神は混沌の中に沈んだ。このがんじがらめの状態から抜け出さなくてはならない。
のっそりと起き上がりリビングに移動した。カーテンを開けても昨日と同じように鈍色の世界だった。そろそろ雨の季節なのかもしれない。
職場に行くのがますます気が重かった。いつもの朝のように自分も準備をしながら悟を起こした。送り出しやるべき家事を済ませてから出勤した。
誰とも会いたくなかった。やらなければならない課題を後回しにして逃げ道を模索しているのを咎められるようなそんな気分だった。
武田くんと話さなければならない。それとも気持ちを確かめたところで応えられないなら気づかないふりをしたほうがいいのか。
答えは出なかったけれど昨日の事を何もなかったことには出来なかった。