無愛想な男の子(1)

文字数 332文字

 4階の社食に上がった。どこに座ろうかと思いながらサッと日替わりのメニューを見た。

 白身魚フライとキャベツの添え物、副菜の小鉢、ご飯とみそ汁の組み合わせの方を選んでIDカードをスキャンした。

 トレイに箸とお茶をのせてからもう一度ぐるりと食堂を見渡した。いつも決まったメンバーと時間を合わせて食事ができるわけではない。

 その時居合わせた中で居心地の悪くなさそうなテーブルについて混ぜてもらう。

 他の売場もみんなそんな感じ。休憩はずらして取るので1人で食べている人も多い。

 慣れてしまえば窮屈さも無く楽な面もある。

 私は庶務という仕事柄、広く顔は知っているが特に親しいという人はそれほどいない。

 ラッキーなことに正美の姿を見つけた。正美に手招きされたのでそこに行った。
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