ゼリーのように冷えて固まる息苦しさ(2)

文字数 306文字

 6時30分。目覚まし時計が鳴っていた。
 悟は起きない時間からアラームをかけていた。私はアラームを7時40分にセットし直した。

 リビングのカーテンを開けた。4月の声を聞いても朝はひんやりしている。ルームウェアのまま洗顔して洗濯を始めた。

 悟は朝食を食べない。長年の習慣らしい。同棲しだしたばかりの頃は張り切って作ったが悟は一切食べなかった。

 洗濯をしながら身支度と化粧を簡単に済ませた。私は朝食を抜いたことはない。トースターに食パンを入れ、インスタントコーヒーを飲んだ。

 自分の使った食器を洗い、洗濯物を干し終わった。

 7時45分。

 (やっぱりね。何のためのアラームなんだろう・・・)

 悟はまだ起きていなかった。
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