心の隙(5)
文字数 402文字
「お先に失礼します。」
私は事務所にいる人達に挨拶をして退勤のスキャンをした。口々に
「お疲れ様でした。」
の声がした。私と交替した夜シフトの熊沢くんという男の子も挨拶を返しながら頭を下げた。
熊沢くんはつい最近まで勤めていた年配の女性の後任でまだ始めて2週間ほどしか経っていなかった。
「じゃあお願いします。」
私は熊沢さんに声をかけてから階段を登ってロッカーに入った。着替えて社員通用口に向かった。
自転車で家に帰る途中に買物をした。缶ビールと自分のためだけの食材。食材といったところで1人でさっと食べて片付けるだけ。手の込んだ物など作る気はしない。
料理が好きで本格的にこだわっているというわけではないけれど実家でつまみを作ればたいていはおいしいと褒められた。
(悟には褒められたかな?)
昔のことだ。もう忘れてしまつた。
結局サラダ用の野菜と温めるだけの惣菜、チーズ、ヨーグルト、パンを買って帰った。
私は事務所にいる人達に挨拶をして退勤のスキャンをした。口々に
「お疲れ様でした。」
の声がした。私と交替した夜シフトの熊沢くんという男の子も挨拶を返しながら頭を下げた。
熊沢くんはつい最近まで勤めていた年配の女性の後任でまだ始めて2週間ほどしか経っていなかった。
「じゃあお願いします。」
私は熊沢さんに声をかけてから階段を登ってロッカーに入った。着替えて社員通用口に向かった。
自転車で家に帰る途中に買物をした。缶ビールと自分のためだけの食材。食材といったところで1人でさっと食べて片付けるだけ。手の込んだ物など作る気はしない。
料理が好きで本格的にこだわっているというわけではないけれど実家でつまみを作ればたいていはおいしいと褒められた。
(悟には褒められたかな?)
昔のことだ。もう忘れてしまつた。
結局サラダ用の野菜と温めるだけの惣菜、チーズ、ヨーグルト、パンを買って帰った。