親の反対(3)
文字数 473文字
何が何だかわからなかったが家に帰るのは憂鬱だった。母親は何かにつけ嫌味だの批難だのを日常的に言ってきていたからだ。
案の定、玄関に足を踏み入れるなり母親の罵声が始まった。
「なんなの?あの人、急に来て、今日はたまたまパパが休みでいたけれど、挨拶もなしに来たと思ったら、何が気に触ったんだか、いきなり立ち上がって、帰ります、もう二度と来ません、って出ていったのよ。なんて失礼な人なの!」
全く話が見えなかった。その後母親と悟から話を聞く限り、母親が言った「あなたはそんなことも親御さんにいちいちお伺いを立てないといけないわけ?」という言葉に悟がキレて席を立ったらしい。
でもそれがどんな内容だったかは結局どちらの話を聞いてもよくはわからなかった。
母親が何か悟を刺激するような事を言ったに違いないが、双方の話を聞いても悟の両親を侮辱するような言葉ではなく、むしろ悟自身を侮辱したと言えば捉えようによっては侮辱ととったのかなぁという感じ。
私からしてみればどっちもどっちという感じだった。
ただ、立場的に見れば悟の態度はあまりに大人げないとは思った。
案の定、玄関に足を踏み入れるなり母親の罵声が始まった。
「なんなの?あの人、急に来て、今日はたまたまパパが休みでいたけれど、挨拶もなしに来たと思ったら、何が気に触ったんだか、いきなり立ち上がって、帰ります、もう二度と来ません、って出ていったのよ。なんて失礼な人なの!」
全く話が見えなかった。その後母親と悟から話を聞く限り、母親が言った「あなたはそんなことも親御さんにいちいちお伺いを立てないといけないわけ?」という言葉に悟がキレて席を立ったらしい。
でもそれがどんな内容だったかは結局どちらの話を聞いてもよくはわからなかった。
母親が何か悟を刺激するような事を言ったに違いないが、双方の話を聞いても悟の両親を侮辱するような言葉ではなく、むしろ悟自身を侮辱したと言えば捉えようによっては侮辱ととったのかなぁという感じ。
私からしてみればどっちもどっちという感じだった。
ただ、立場的に見れば悟の態度はあまりに大人げないとは思った。