勘(3)

文字数 447文字

 悟が寝室に入ってきた。いつものように自分の側に直行しないで私の側にきた。

 今日だけは嫌だった。だから寝たふりをした。悟は私を脱がせ乱暴に荒々しく抱いた。

「やめて・・・やだ!」

 抵抗したが無駄だった。気持ちを見透かされているようで怖かった。

「痛い。やめて。」

 いつになく挑みかかるような乱暴なやり方で私をねじふせた。動きを封じられた状態で私に入ってきた。

 目が燃えていた。本能的に私の気持ちの揺れに気づいたかのような・・・

 信じられないほど執拗に悟は私を攻めた。気持ちとは裏腹に徐々に体は快感に反応してきた。

 悟とのセックスでこんなに感じたのは久しぶりだった。

 頭が真っ白になってモヤモヤしたものが全てなくなるようだった。押し寄せる絶頂にほとんど悲鳴に近い声を上げた。意識が飛びそうだった。

 悟は私の中で放出して果てた。私も身体を自身で支えることも出来なくなっていた。足はガクガク震え、痙攣するようにひくつき勝手に動いた。

 悟がベッドの自分の側に行きすぐに寝た。私も疲れ果てて深い眠りに落ちた。
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